どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)
『世界一受けたい授業』で紹介!京大の動物博士監修の「答えのない問いに向き合う力」を育てる新感覚の絵本
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どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)
『世界一受けたい授業』で紹介!京大の動物博士監修の「答えのない問いに向き合う力」を育てる新感覚の絵本
「絵本の編集者の宝物とは、なにか?」と問われたら、即答しましょう、それはダミーです!
ダミーとは、作家さんや画家さんの御原稿やラフスケッチを仮レイアウトして、かんたんに本の形にしたもの。それをパラパラと何度もめくって読みながら、話の流れはスムーズか、展開に説得力があるか、絵の構図は効果的か、などなどを検討します。
11月の新刊『ちいさなトガリネズミ』でももちろん、作家のみやこしあきこさんから、すばらしいダミーをいただきました。私の秘蔵品として引き出しにしまいこんでいるばかりではもったいないので、この機会にちょっとお披露目させてください。
この書籍を作った人
1982年埼玉県生まれ。武蔵野美術大学卒業。大学在学中から絵本を描きはじめる。2007年より1年間ベルリンに滞在。2012年『もりのおくのおちゃかいへ』(偕成社)で、第17回日本絵本賞大賞を受賞。『よるのかえりみち』(偕成社)で、ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞、ニューヨークタイムズ・ニューヨーク公共図書館絵本賞を受賞。作品に『ピアノはっぴょうかい』『これ だれの?』『ぼくのたび』(ブロンズ新社)、『のはらのおへや 』(ポプラ社)、『かいちゅうでんとう 』(福音館書店)他多数。1児の母。東京都在住。
さあ並べてみました! かぞえてみると、トガリネズミのダミーは7冊ありました。
ちなみに、私がこれまで担当した本で最多ダミー数を記録したのは、みやこしさんと最初に作った絵本『もりのおくのおちゃかいへ』です。みやこしさんの絵はどれもバッチリ「キマる」ので、つい欲が出て、「こういうパターンも見てみたい」とリクエストしてしまい、結果的に、積んだら崩れるほどのダミー量になりました。言うは易しのそんなワガママにも嫌な顔ひとつせず、次の打ち合わせで必ずこちらの予想を超えるダミーを持ってきてくださるみやこしさん。いつもホンワリ柔らかな人ですが、いかにものすごいガッツの持ち主かということがおわかりいただけるかと思います。
けっきょく何冊作っていただいたのか、怖くて私はかぞえていません(写真はみやこしさんご提供)。
さて。ダミーの変遷を見ると、1冊の絵本ができていく過程がよく分かります。