アンパンマンのかわいいギフトボックス!
- かわいい
- ギフト
絵本紹介
2023.06.20
笹の葉にさらさらと揺れる色とりどりの短冊。毎年見かけるとその風流な風景に見入ってしまう方も多いのではないでしょうか。一人ひとりの願いがしたためられていて、なんともロマンチックですよね。
……とそんなロマンとともに、見ず知らずの方の短冊をのぞかせていただくのも七夕のちょっとしたお楽しみ。思わずおおっと拍手を送りたくなる壮大な願い事があれば、それなら叶いそう?という割とコンパクトな願い事、思わずクスッとしてしまう子どもの願い事……千差万別、時間を忘れて眺めてしまいます。そんな自分も願うだけならと気持ちが大きくなって、叶うには何億光年かかるのかという願いを綴ってしまうこともあるのですが、とにかく「願い事」って素敵で幸せな気持ちをもらえます。
今回ご紹介する七夕の絵本、登場人物たちはどんな願い事をしているでしょうか。行事の由来や、七夕にちなんで繰り広げられるおはなしなど、短冊のように楽しい多種多様な作品が揃いました。
一年一度の七夕を、願い事を、絵本とともにお楽しみください。
この書籍を作った人
1941年福岡県大牟田市生まれ。個性的な文体で独自の世界を展開。『さかさまライオン』(童心社)で絵本にっぽん大賞、『うそつきのつき』(文渓堂)で小学館児童出版文化賞、『がたごと がたごと』(童心社)で日本絵本賞を受賞。絵本の他にも、読み物、詩集など作品多数。 他の主な作品に「おれたち、ともだち!」シリーズ(偕成社)、『かあさんのこころ』(佼成出版社)、『とってもいいこと』(クレヨンハウス)、『ぽんぽん』(鈴木出版)などがある。
この書籍を作った人
1972年、愛媛県松山市に生まれる。大阪デザイナー専門学校編集デザインコース絵本科卒。「あとさき塾」「メリーゴーランド絵本塾」で絵本を学ぶ。作品に『アブナイかえりみち』『アブナイおふろやさん』『祗園精舎』(ほるぷ出版)『ちゃんがら町』『十二支のおはなし』『がっこういこうぜ!』『おばけのきもだめし』(岩崎書店)『雪窓』『本所ななふしぎ』『学校ななふしぎ』(偕成社)『むしプロ』 『カイジュウゴッコ』(教育画劇)『ぬ〜くぬく』(農文協)『にんじゃつばめ丸』(ブロンズ新社) 『えかきのチャーリーひみつのかべ』(イースト・プレス)『いっすんぼうし』(あかね書房)『はのはのはなし』(アリス館)などがある。
出版社からの内容紹介
今年もまた七夕の季節がやってきました。ところが、10ぴきのかえるたちの住む「ひょうたんぬま」には、かざりつけができるような大きな笹がありません。
そこで、10ぴきのかえるたちは、笹をさがしに、少し離れた「さささらやぶ」まで出かけることにしました。
とちゅうで、おおざりがにに追いかけられて、食べられそうになったりする危険な目にもあいます。でも、そんなときでも、10ぴきのかえるたちは、いつものように知恵を出して、力をあわせて、危機を脱し、無事に笹を持ち帰ります。10ぴきたちの勇気ある冒険のおかげで、「ひょうたんぬま」に見事な七夕かざりができました。
好評「10ぴきのかえるシリーズ」の10作品目です。今回も、10ぴきたちが、力をあわせて問題を解決していきます。子どもたちにみんなで力をあわせることの大切さと、季節の行事を楽しむ心を伝える一冊です。
この書籍を作った人
1938年、東京都生まれ。第1回日本童話会賞、詩集『山が近い日』(理論社)で第13回野間児童文芸賞推奨作品賞を受賞。主な作品に、「10ぴきのかえる」シリーズ(絵:仲川道子/PHP研究所)、「ころわん」シリーズ(絵:黒井健/ひさかたチャイルド)、『クリスマスにくつしたをさげるわけ』(絵:ふりやかよこ/教育画劇)『くっきーだあいすき』(絵:岩村和朗/金の星社)などがある。2019年死去。
この書籍を作った人
1948年、東京都生まれ。主な作品として、絵本に「パオちゃん」シリーズ、「10ぴきのかえる」シリーズ(ともにPHP研究所)、『ころちゃんはだんごむし』をはじめとする「かわいいむしのえほん」シリーズ(童心社)、紙芝居に「コッコおばさん」シリーズ(童心社)などがある。
この書籍を作った人
1928年東京都生まれ。戦後早稲田大学に入学し"早大童話会"に所属、創作童話を志す。56年に「ぞうのたまごのたまごやき」を発表。以来「ぼくは王さま」シリーズをライフワークとして書き続ける。61年『ぼくは王さま』で毎日出版文化賞受賞。80年『あいうえおうさま』で絵本にっぽん賞受賞。84年「独特のナンセンステールズで、子どもの文学の世界を広げた」功績により巌谷小波文芸賞受賞。「寺村輝夫のとんちばなし・むかしばなし」「おはなしりょうりきょうしつ」「わかったさんのおかし」「かいぞくポケット」など、子どもに人気のシリーズが多い。2006年没。
この書籍を作った人
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学卒業後、教員生活を経て絵本の世界に入り、独自のはり絵の手法を用いて、繊細で心温まる世界を展開している。『ねこのえほん』(講談社)『そばのはながさいたひ』(佼成出版社)で2年連続でボローニャ国際児童図書展エルバ賞受賞。『いもとようこ うたの絵本T』(講談社)で同グラフィック賞受賞。
この書籍を作った人
山口県生まれ。詩人、絵本作家。詩情あふれる独自の視点で多彩な作品を創作。言葉遊びの達人でもある。詩のボクシング全国チャンピオン。サンリオ詩とメルヘン特別賞などを受賞。絵本『ひだまり』(光村教育図書)で産経児童出版文化賞産経新聞社賞、『みどりのほし』(童心社)で児童ペン賞絵本賞を受賞。詩集、絵本、翻訳、作詞など作品多数。
この書籍を作った人
加古里子1926(大正15)年福井県武生町(現・越前市)生まれ。1948年東京大学工学部卒業。工学博士。技術士。民間化学会社研究所に勤務しながら、セツルメント活動、児童文化活動に従事。1959年から出版活動にかかわり、1973年に勤務先を退社後、作家活動とともに、テレビニュースキャスター、東京大学、横浜国立大学などで児童文化、行動論の講師をつとめた。また、パキスタン、ラオス、ベトナム、オマーン、中国などで識字活動、障がい児教育、科学教育の実践指導などを行い、アメリカ、カナダ、台湾の現地補習校、幼稚園、日本人会で幼児教育、児童指導について講演実践を行った。『だるまちゃんとてんぐちゃん』『かわ』(福音館書店)、『からすのパンやさん』(偕成社)、『富士山大ばくはつ』(小峰書店)など、500冊以上の児童書の他、『伝承遊び考』(全4巻・小峰書店)など著書多数。土木学会著作賞、日本科学読物賞、児童福祉文化特別賞、菊池寛賞、日本化学会特別功労賞、神奈川文化賞、川崎市文化賞、日本児童文学学会特別賞、日本保育学会文献賞、越前市文化功労賞、東燃ゼネラル児童文化賞などを受賞。
文:竹原雅子 編集:木村春子