世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!
絵本紹介
2023.09.14
お待たせしました! 秋の野菜や果物を、めいっぱい味わえる季節の到来です。子どもに旬の味覚を伝える絶好のタイミングだからこそ、秋のおいしさがギュッと詰まった絵本をご紹介します。
焼きいものシーンには、思わずホクホク。ブドウの皮がつるんとむけるのを見れば、口の中に瑞々しさが溢れ出す。絵本を読むだけで鮮やかによみがえる格別なおいしさは、味わわなければもったいない!
お子さまが興味を持ったら、いもほりやぶどう狩り、野菜の収穫と、秋の実りの喜びを実際に体験するのもおすすめです。昔ながらの草花料理も、挑戦してみたくなるかも?
さあ、絵本を開いて、秋の味覚狩りに出かけましょう!
出版社からの内容紹介
秋の楽しみおいもほり。おいも〜、おいも〜、さつまいもー。歌っていたら、おいしいやきいものできあがり! あつあつのやきいも食べたら、どうなっちゃう? めくるのが楽しくなる、読み聞かせにピッタリの1冊。
この書籍を作った人
1953年愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。3年間のフランス滞在を経て、絵本作家、翻訳家として活躍中。『なぞなぞのたび』(フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞、『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞。訳書に『リサとガスパール』シリーズ(ブロンズ新社)他多数。
この書籍を作った人
1955年、岐阜県生まれ。創作絵本をはじめ、ワイルドライフアート、オリジナルグッズなどで独自の世界を展開する、自然派アーティスト。「ピンクとスノーじいさん」(徳間書店)、「プレゼント」(BL出版)、「ようこそ森へ」(徳間書店)で、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞、「ピンク!パール!」(徳間書店)で、ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌、「なつのいけ」(ひかりのくに)で日本絵本賞大賞、「999ひきのきょうだいのおひっこし」(ひさかたチャイルド)が2012ドイツ児童文学賞にノミネートなど国内外で高く評価されている。主な作品に「星空キャンプ」(講談社)、「さかなつりにいこう!」(理論社)、「石のきもち」「くじらのバース」(ひさかたチャイルド)、新刊「どろんこ!どろんこ!」(講談社)など多数ある。伊豆高原と石垣島に、村上康成絵本ギャラリーがある。
みどころ
「ぶどーるぶどーる おいしくな〜れ」これはぶどうがおいしくなるおまじないの言葉。きっとジュージーでぷるっぷるの甘いぶどうが現れるんだろうなと想像しながら「ぶどーるぶどーる むきむきぽん!」とページをめくると、えっ!びっくり!思いも寄らないものが出てきます。
次こそはとまた皮を「むきむきぽん!」。でも現れたものは、やっぱりぶどうとは似ても似つかないもので……。ページをめくるたびに「ちがーう!」「なんで?!」と驚きの声が聞こえてきそうです。でも、そこに現れるのはどれもおいしそうなものばかり。どーなってるの?と思いつつも、「ぶどうじゃないけど食べちゃおう!」ということになるのです。「むちゃむちゃむちゃ」「ふはっふはっ あちち」。楽しくておいしいから、これはこれでラッキーなのかも?!と思えてきます。
楽しい発想で次々とユニークな作品を作り出している作者の矢野アケミさん。小さな子から大人まで大喜びの「おいしくなーれ」シリーズは、バナナ、みかんに続き、今回が3作目となります。ぶどうの皮をつるっとむく、あの気持ちの良い瞬間と、あっと驚くサプライズを思う存分楽しめます。今回も、裏表紙までクスッと笑える作品になっていますよ。ぜひみんなで「ぶどーるぶどーる おいしくな〜れ」と唱えてみてくださいね。
この書籍を作った人
1973年、愛知県生まれ。幼稚園の頃の夢は、絵本をつくって売る人。子どもの本専門店「メリーゴーランド」(三重県四日市市)主宰の絵本塾に参加。『どうぶつドドド』(鈴木出版)で第22回日本絵本賞読者賞を受賞。その他作品に『ジェリーのあーな あーな』『ジェリーのながーい ながーい』『ジェリーのこーろ ころん』『バナナおいしくなーれ』『みかんおいしくなーれ』(大日本図書)、『ぐるぐるカレー』『ぐるぐるせんたく』『ぐるぐるジュース』『ぺったんこぺったんこ』(アリス館)、『わっかが8ぽんスポン!』(PHP研究所)、『ギョギョギョつり』(鈴木出版)、『ばんそうこう くださいな』(WAVE出版)などがある。
出版社からの内容紹介
ちいさなふたりが作ったじぶんたちのはたけ。野菜を植えて、育て、収穫し、食べるまでを描いた絵本。季節のうつりかわりの中で、作物を育てるおもしろさや、たいへんだけど大切な手入れ、そしてみのりのよろこびを、マーガレット・ワイズ・ブラウンが詩的に表現し、木坂涼がリズミカルに訳しました。巻末には、作中に登場する歌の楽譜付。
この書籍を作った人
1910年アメリカ ニューヨーク州生まれ。こどもの本の編集者を経て、絵本作家になる。「おやすみなさいおつきさま」(評論社刊)、「たいせつなこと」(フレーベル館刊)、「おやすみなさいのほん」(福音館書店刊)などの作品がある。1952年没。
この書籍を作った人
埼玉県生まれ。詩人、絵本作家。詩集に『ひつじがいっぴき』(フレーベル館)、『五つのエラーをさがせ!』(大日本図書)。創作絵本に『しきしきむら』シリーズ(岩波書店)、『おはようきょうりゅう』(教育画劇)、『ちょろちょろかぞく』シリーズ(理論社)、『はたらくんジャー』(フレーベル館)、『からだのなかでドゥンドゥンドゥン』(福音館書店)、『なになになあに?』(フレーベル館)。絵本の翻訳もてがけ、クリス・ホートン作『どうする ジョージ!』で第62回産経児童出版文化賞翻訳作品賞を受賞。『クマのパディントン』(理論社)、翻訳絵本に『ヨゼフのだいじなコート』(フレーベル館)、『ともだちからともだちへ』(理論社)、『ピッツァぼうや』(セーラー出版)、『ぜったい食べないからね』他多数。
出版社からの内容紹介
ここにもそこにもあそこにも、いろんなくだものくだものだらけ。さがしてみつけてかんがえて、ほらほらどうぞやってごらん。
<ななほんのばなな>やあ、ぼくたちはばなななのだ。おや? おさるが7ひきかくれているぞ。めいろをたどりながら、おさるのしっぽをさがしてね。
<ぶどうがぶっとんだ>おっす、おらたちぶどうずら。あそんでいたらばらばらになったぞ。なんこずつぶっとんだか、かぞえてくれ。
<まんごーでまいご>おいどんは、まんごーですたい。よーくみてみんしゃい。おほしさんが7つかくれとるばい。
<なしのはなし>ごきげんよう、わたくしはようなしですわよ。からだのいちぶがどこかにいっちゃったわ。ぴったりはまるかたちをみつけてほしいの
迷路や絵さがし、まちがいさがしといっしょに、だじゃれも楽しめる!
この書籍を作った人
2005年京都精華大学デザイン学科卒業後、グラフィックデザイナーを経て2008年にイラストレーターとして独立。2011年はらぺこめがねを結成。絵本に『フルーツポンチ』(ニジノ絵本屋)、『やきそばばんばん』(あかね書房)、『くだものさがしもの』(PHP研究所)、『かんぱい よっぱらい』(岩崎書店)、『みんなのおすし』(ポプラ社)、『にくのくに』(教育画劇)などがある。また、「ごちそんぐDJの音楽」(DJみそしるとMCごはん)のジャケットアートを担当するなど「食べ物と人」をテーマに幅広く活動している。
出版社からの内容紹介
好評既刊『野の花えほん(1)春と夏の花』に続く秋・冬編。ヒガン花、マツヨイ草、リンドウ、ススキ・・・秋・冬に咲く野草の名前の由来や、野の花遊びを紹介する絵事典。
朝顔と夕顔の意外な関係って?
いなばの白うさぎに登場する植物、なーんだ?
りんどうの名前の由来、知ってる?
野の花を見分けるポイント、名前の由来をわかりやすく紹介!
野原で、食卓で、季節を楽しむヒントも満載です。
この書籍を作った人
神戸市生まれ。神戸女学院大学英文学科卒。おもに草花の絵を中心に1994年ごろから絵本作家として活動。著書に『野の花えほん』『いきもの図鑑えほん』(あすなろ書房)、『幸せの鍵が見つかる世界の美しいことば』(創元社)など。絵本に『くまのこポーロ』『おさんぽ』『おかいもの』(主婦の友社)、翻訳書に『翻訳できない世界のことば』(創元社)、『もしかしたら』『だいすきだよ おつきさまにとどくほど』(パイ・インターナショナル)などがある。ふだん着るものの多くを自分で縫うなど、縫い物が好き。近年、弓道を嗜む。京都市在住。
文:栗田奈緒子 編集:木村春子