絵本紹介
2021.09.17
秋の代表的な行事といえば、お月見!
美しい月を眺めながら、お茶やお酒、それにまん丸のお団子を食べる時間は、日々の喧噪から解き放たれた至福の時。眩しくて直視できない太陽に比べると、月の光は柔らかく、見ていると不思議な安心感を覚えることも。絵本も、そんな月の優しいイメージを伝えるおはなしがたくさんあります。
でも!
幼稚園や保育園の行事でお月見だんごを作ったこともあり、月を眺めるというよりも、「お団子を食べられる日」という記憶が強いのは、私だけではない……と思います(笑)。おつきみの起源は諸説ありますが、その一説に、芋の豊作を祈るお祭りがあるそう。確かに、黄色くてまん丸のお月さまは、ホッカホカにふかしたさつまいもを真ん中で割った時の、おいしそうな断面に似ていますよね。
というわけで、お月さまとおいもの本10冊を紹介します。
出版社からの内容紹介
空に、まあるい不思議な月がのぼりました。虫たちは妖精になり、野原はいっせいに花をさかせ、海と空がつながり、魚たちが夜空をおよぎまわったのです。どんな場所にも光を投げかける月の存在をワンダーに描いた絵本。
この書籍を作った人
1959年東京都に生まれる。児童文学作家。『クヌギ林のザワザワ荘』で日本児童文学者協会賞新人賞、小学館文学賞受賞、『小さなスズナ姫』シリーズで新美南吉児童文学賞を受賞、『空へつづく神話』でサンケイ児童出版文化賞受賞、『やまんば山のモッコたち』でIBBYオナーリスト2002文学賞に、『盆まねき』で野間児童文芸賞を受賞。「ムジナ探偵局」シリーズ(童心社)、「シノダ!」シリーズ(偕成社)、「内科・オバケ科 ホオズキ医院」シリーズ(ポプラ社)、「やまんばあさん」シリーズ「妖怪一家 九十九さん」シリーズ(理論社)、YA作品に『ふたつの月の物語』など、著作は多い。
この書籍を作った人
1971年、大阪府生まれ。イラストレーター。絵本や書籍の挿画などを手がける。主な絵本に、『希望の牧場』(作:森絵都)、『パパのしごとはわるものです』(作:板橋雅弘)、『悪い本』(すべて岩崎書店)、『はるとあき』(作:斉藤倫 うきまる/ 小学館)、『星につたえて』(文:安東 みきえ/アリス館)、挿画に、「雨ふる本屋」シリーズ(作: 日向理恵子/童心社)などがある。
みどころ
子どもたちに大人気の「いただきバス」シリーズの第5弾、テーマは「お月見」!
「さあ、おつきみの じゅんびでございバス」
バスとねずみたちが楽しくお月見の準備をしていると……、ぴょーんとはねるのが得意なうさぎがやってきて、大切なお団子を持っていっちゃった!
追いかけて、お団子を取り戻すことができるかな……!?
お月見って何をするの?
どうしてお月見をするの?
おはなしを楽しみながら、文化や風習に関する大切なことを、物語を通して知ることができます。
絵を見ながら……、
何を飾っている?
お団子の形は?
どんな風に並べている?
そして、おつきさまってどうしてお団子が好きなのかなぁ?
そんなことを探したり話したりしながら読んでいくともっと楽しくなりそうです。
この書籍を作った人
1961年東京生まれ。1991年講談社絵本新人賞を受賞して絵本作家デビュー。その後、絵本・読み物・紙芝居・作詞・保育あそびなどの創作活動をはじめる。絵本『しーらんぺったん』(世界文化社)『いただきバス』(すずき出版)、読み物『おひるねどうぶつえん』(すずき出版)、CDブック『ぼくのうたきみのうた』シリーズ(世界文化社)など。2011年。NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で、あそびうたが放送される。「ねこときどきらいおん」「げんきタッチ!」「おさんぽペンギン」など大好評。on airは続いている。2015年。NHK Eテレ「いないいないばあっ!」 4月からのリニューアルに参画。新しい人形劇の設定世界観+キャラクターデザイン+セットデザイン+原作を担当。新おねえさんのゆきちゃんの就任 曲「にこ にこ んぱ!」の作詞。遊びロケコーナーのBGMの作詞作曲も担当。
みどころ
ページをめくるとサルくんがあらわれます。
文字はありません。
サルくんは、うさぎさんと出会って顔を見合わせたり、ありさんたちが砂糖を運ぶのをじっと見つめたりしています。
大きなぞうさんの鼻先に乗ってもちあげられたり、ちょうちょと目を見合わせたりしています。
なんだか悲しそうな表情のときもあれば、おだやかでやさしい目をしているときもあります。
水にうつるサルくんの姿はどこかさみしそうに見えます。
画面は暗くなり、黒い森のなかで、サルくんは泣いているおつきさまに出会います。
サルくんは、高い木を見上げ、おつきさまを背負って登りだします……。
悲しくて悲しくて泣いているおつきさま。
サルくんに背負われてもまだ悲しそう。
おつきさまは、空から落ちてきてしまったのでしょうか?
心細そうにポロポロ涙を流し、落ち込んでいるようすがつたわってきます。
作者は20歳のときにボローニャ国際絵本原画展を見て、独学で絵本を作りはじめました。
その後日本だけではなくフランスやイタリアなどで数々の絵本を出版しています。
独特の、こころもとなさの漂う絵には、読むわたしたちも内面を刺激され、ぽつぽつとふだんは押し込めている感情がわき出してくるようです。
「ぼくがこのえほんでつくりたかったのは、こころのよはくです。」
最後のページで作者がこう記している意味を、絵本をひらいてみなさんもあじわってみてください。
この絵本のおつきさまのように、どこかで泣いている人を、絵本で笑顔にしたい……。
絵本作家、谷口智則さんの、原点と言える作品です。
この書籍を作った人
1978年大阪府生まれ。金沢美術工芸大学日本画専攻卒業。20歳の時にボローニャ国際絵本原画展を見て、独学で絵本を作りはじめる。絵本「サルくんとお月さま」で絵本作家としてデビューしたのち、フランスの出版社Le petit lezard社より絵本「CACHE CACHE」をはじめ、日本だけでなくフランスやイタリアなどで数々の絵本を出版。以降絵本の世界にとどまらず、テレビ、雑誌、企業広告、商品パッケージ、店舗デザインなどあらゆるメディアで活躍の場を広げる。今後の活躍が最も期待されつつある、日本人絵本作家の1人。読んだ人が絵本の世界に入り込め、登場人物の想いや言葉が空間に浮かんでくるような絵本作りを心がけ、たとえ言葉が通じなくても、子どもから大人まで世界中の人びとに想いと感動が伝わるような絵本作りを目指している。
出版社からの内容紹介
なぞとききをしながら、数々のしかけでお月さまのかわりゆく姿が楽しめます。
澄んだ空気……。お月見の頃にどうぞ。
この書籍を作った人
1948年東京生まれ。多摩美大卒。造形教育の指導、白鴎短大講師、テレビ幼児番組のブレーンなどを経て、現在、絵本、童話の創作、戯曲、コミックの原作など広く活躍している。『あらしのよるに』で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞JR賞受賞。作品に、『あかちゃんのあそびえほんシリーズ』(偕成社)、『カケルがかける』(絵・ひらのてつお/えほんの杜)、『どうするどうするあなのなか』(絵・高畠純/福音館書店)など多数。
出版社からの内容紹介
おつきみのしたくができました。おおはらぽんたは、おだんごのばんをしながら、月の出をまっていましたが……。
みどころ
この書籍を作った人
1928年東京都生まれ。戦後早稲田大学に入学し"早大童話会"に所属、創作童話を志す。56年に「ぞうのたまごのたまごやき」を発表。以来「ぼくは王さま」シリーズをライフワークとして書き続ける。61年『ぼくは王さま』で毎日出版文化賞受賞。80年『あいうえおうさま』で絵本にっぽん賞受賞。84年「独特のナンセンステールズで、子どもの文学の世界を広げた」功績により巌谷小波文芸賞受賞。「寺村輝夫のとんちばなし・むかしばなし」「おはなしりょうりきょうしつ」「わかったさんのおかし」「かいぞくポケット」など、子どもに人気のシリーズが多い。2006年没。
この書籍を作った人
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学卒業後、教員生活を経て絵本の世界に入り、独自のはり絵の手法を用いて、繊細で心温まる世界を展開している。『ねこのえほん』(講談社)『そばのはながさいたひ』(佼成出版社)で2年連続でボローニャ国際児童図書展エルバ賞受賞。『いもとようこ うたの絵本T』(講談社)で同グラフィック賞受賞。
みどころ
絵本を開けば、そこに広がるのは大きな「みどりのおへや」。
よく見れば、ベッドに寝ているのはうさぎのぼうや。
もう、寝る時間かな。
おへやには、絵の額がふたつ、赤いふうせんに、黒いでんわ。
こねこが二匹いて、素敵なお人形の家もあります。
おばあさんが編み物をしながら、見守ってくれています。
おつきさまもおやすみの時間。
ぼうやは、お部屋の中のひとつひとつに声をかけていきます。
「おやすみ あかりさん」
「おやすみ あかいふうせん」
こねこさんに、てぶくろも、とけいさんもねずみさんも。
ほらほら、だんだん静かになって……
この絵本を読んでいるおともだち、みんなも。
おやすみなさい、いい夢を見てね。
1947年アメリカで初版が発売されて以来、世界中で読みつがれているこの絵本。小さな子どもたちは、この月の光に照らされた、ちょっぴり不思議な雰囲気の「みどりのおへや」が大好きなのです。ぼうやを中心に、まだあかりのついた部屋の場面から始まり、視点は壁にかかった絵の中へ、さらにお部屋の反対側の方へと移り、椅子の上にはいつの間にかおばあさん。ぼうやは一人じゃ寝れなかったのかな……時計の針の経過を見て想像をしながら夜のひとときを過ごします。
そして、ぼうやと「おやすみの儀式」をしながら、だんだんと暗くなる「おへや」と一緒に気持ちのよい眠りへと誘われていくのです。
淡々と、でも耳心地のいい繰り返しの言葉を聞きながら、一方で眺めているお部屋の世界はどんどん広がっていき。暗くて怖いと思っていた夜の世界も、ちょっとだけ素敵に思えてくる……そんな風に、絵本を通して世界中の子どもたちが「おやすみの時間」と仲良くなっていったのかもしれませんね。
この書籍を作った人
1910年アメリカ ニューヨーク州生まれ。こどもの本の編集者を経て、絵本作家になる。「おやすみなさいおつきさま」(評論社刊)、「たいせつなこと」(フレーベル館刊)、「おやすみなさいのほん」(福音館書店刊)などの作品がある。1952年没。
この書籍を作った人
ニューヨーク生まれ。 エール大学で建築学を学ぶ。マーガレット・ワイズ・ブラウンとのコンビで、「ぼくのせかいをひとまわり」(評論社刊)などの作品がある。
この書籍を作った人
1916年、東京・本郷に生まれる。東京帝国大学で国文学を専攻。戦後、「児童百科辞典」(平凡社)の企画編集者をふりだしに、児童文学の評論、創作、翻訳などにいくつもの大きな仕事をのこした。絵本の代表作に『きょうはなんのひ?』(福音館書店)があげられる。ライフワークのひとつに「落穂ひろい 日本の子どもの文化をめぐる人びと」(福音館書店)がある。1979年逝去。
みどころ
えっさ ほいさ おもい おいも
えっさ ほいさ おもい おいも
重ーいお芋を運んでいたら……ぷっ。
だれか、おならしたのかな?
またまた、えっさほいさと運んでいたら……ぷっ、すーう。
運んでいた動物たちのひとりが、言います。
「だっておいもがすごーく重いから、ついおならが出ちゃうんだよ。おいもが重すぎるんだよ!」
すると、どこからか、めそめそ、しくしく泣き声が聞こえてきて……?
さあ、泣いていたのはだーれだ?
ここはタネあかしせず読んでもらいたいところなのですが、
ヒントは、おいもがとってもチャーミングで美人な(……に見える)こと!
言葉遊びのような「おもい」「おいも」の「おもい」がわかる!
木坂涼さんのおおらかな言葉のリズムと、どうなつみさんのやさしいタッチのイラストが愛らしい。
最後は、ほくほくのお芋を食べて、みんな笑顔になります。
で、最後はやっぱり……「だれか、……した?」
収穫の秋にぴったり。
お芋を食べる幸せいっぱいの絵本です。
この書籍を作った人
埼玉県生まれ。詩人、絵本作家。詩集に『ひつじがいっぴき』(フレーベル館)、『五つのエラーをさがせ!』(大日本図書)。創作絵本に『しきしきむら』シリーズ(岩波書店)、『おはようきょうりゅう』(教育画劇)、『ちょろちょろかぞく』シリーズ(理論社)、『はたらくんジャー』(フレーベル館)、『からだのなかでドゥンドゥンドゥン』(福音館書店)、『なになになあに?』(フレーベル館)。絵本の翻訳もてがけ、クリス・ホートン作『どうする ジョージ!』で第62回産経児童出版文化賞翻訳作品賞を受賞。『クマのパディントン』(理論社)、翻訳絵本に『ヨゼフのだいじなコート』(フレーベル館)、『ともだちからともだちへ』(理論社)、『ピッツァぼうや』(セーラー出版)、『ぜったい食べないからね』他多数。
出版社からの内容紹介
足をけがして、楽しみだった遠足に行けなくなってしまった、きつねのコンタ。
「いまごろ、みんな楽しくやっているんだろうなあ。ぼくのことなんか、すっかり忘れてしまっているんだろうなあ……」
コンタは1日中、ふとんをかぶって泣いていました。
すると、仲よしのうさぎのぴょんこちゃんが、とっても素敵なおみやげを持ってきてくれて……。かわいらしい友情をほほえましく描きます。
<ここがポイント>
・えんそくの楽しさ
・あたたかな友情
・家族のすばらしさ
<おうちのかたへ>
悲しい気持ちにも 楽しい気持ちにも 寄り添えるのが友だち
教育評論家・尾木直樹
明日は、待ちに待った遠足。ネコのミュー先生の呼びかけに、みんなは元気いっぱい、お返事をします。
でも、うさぎのぴょんこだけは、ちょっと元気がありません。だれよりも遠足を楽しみにしていた、仲良しのきつねのコンタが、足にけがをして、遠足に行けないからです。自分は遠足に行けるのに、行けないお友だちのことを心に浮かべるなんて、なんとすてきでしょう。
ところで、実際にぴょんこは遠足を楽しめなかったのでしょうか?
――いいえ、とんでもない。土まみれでお芋ほりを楽しみましたよ。お友だちとのおしゃべりも、お弁当タイムも、ちゃんと満喫しました。
じゃあ、ぴょんこは、コンタのことを忘れてしまったのかな?
――いいえ、決して忘れてなんかいませんよ。ぴょんこは、コンタの分まで、お芋ほりを楽しんできたのです。そして、悲しくていじけて布団にもぐってしまっているコンタに、楽しかった様子をいっぱいいっぱい、お話してあげるのです。
そして、ぴょんこがおみやげに持ってきてくれた、自分たちにそっくりのお芋を見て一転、大喜びのコンタ。よっぽどおみやげがうれしかったのでしょうか?
――いえいえ、おみやげよりも、もっともっとうれしかったのは、ぴょんこが自分のことを大事にし、覚えていてくれたことです。
友だちって、いいね。悲しい気持ちも、楽しい気持ちも、自然に、一緒に寄り添って感じることができる。一緒の気持ちになれたとき、つながれたという実感が二人の間に生まれるのです。そしてそれは、行動する力や生きる力、幸せだなぁという感情に変わります。
「友だち」の持つパワー。何物にも代えられない、素晴らしい宝物ですね。
<編集者から>
「いやだ! いやだ! ぼくは ずうーっと おきないことに きめたんだ!」
コンタくんのこのセリフ、なんとも可愛らしいと思いませんか?
とっても楽しみにしていた遠足に行けない悔しさがよく表れていますよね。
そんなコンタくんには、うさぎのぴょんこちゃんという素敵な友だちがいます。
ぴょんこちゃんが持ってきたお土産を見たとき、私もおもわず「わあ!」と驚き、うれしくなってしまいました。
ぴょんこちゃんは何を持ってきてくれたのかな? ぜひ、読んでみてくださいね。
ベストレビュー
よいしょ!!
ちょうど娘が芋ほり遠足に行ったあとに読む機会があって
喜んでいました。
おおきなおいも、細いおいも、小さなおいも、
そして、でもどうしてもぬけないおいもが・・
自分で掘った事をダブらせて読んでいたようです。
おいも掘りに行ったことのない子でも、仕かけ絵本なので
喜ばれると思います。
(リーパンダさん)
この書籍を作った人
1961年徳島県生まれ。鳴門市在住。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などを経て、現在は、児童文学を中心とする創作活動と講演活動を続けている。絵本『おこだでませんように』(小学館)が、2009年に全国青少年読書感想文コンクール課題図書に、2011年にはIBBY(国際児童図書評議会)障害児図書資料センターが発行する推薦本リストに選出される。同作品で第2回JBBY賞バリアフリー部門受賞。また、『ふくびき』(小学館)、『ともだちやもんな,ぼくら』(えほんの杜)と共に第3回ようちえん絵本大賞を受賞する。その他の絵本に『もぐらのサンディ』シリーズ@〜C(岩崎書店)、『あたたかい木』(佼成出版社)、『えんまのはいしゃ』(偕成社)、『みずいろのマフラー』(童心社)、『ええところ』(学研)、『メロディ』(ヤマハミュージックメディア)など多くの作品がある。
この書籍を作った人
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学卒業後、教員生活を経て絵本の世界に入り、独自のはり絵の手法を用いて、繊細で心温まる世界を展開している。『ねこのえほん』(講談社)『そばのはながさいたひ』(佼成出版社)で2年連続でボローニャ国際児童図書展エルバ賞受賞。『いもとようこ うたの絵本T』(講談社)で同グラフィック賞受賞。
出版社からの内容紹介
秋の楽しみおいもほり。おいも〜、おいも〜、さつまいもー。歌っていたら、おいしいやきいものできあがり! あつあつのやきいも食べたら、どうなっちゃう? めくるのが楽しくなる、読み聞かせにピッタリの1冊。
この書籍を作った人
1953年愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。3年間のフランス滞在を経て、絵本作家、翻訳家として活躍中。『なぞなぞのたび』(フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞、『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞。訳書に『リサとガスパール』シリーズ(ブロンズ新社)他多数。
この書籍を作った人
1955年、岐阜県生まれ。創作絵本をはじめ、ワイルドライフアート、オリジナルグッズなどで独自の世界を展開する、自然派アーティスト。「ピンクとスノーじいさん」(徳間書店)、「プレゼント」(BL出版)、「ようこそ森へ」(徳間書店)で、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞、「ピンク!パール!」(徳間書店)で、ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌、「なつのいけ」(ひかりのくに)で日本絵本賞大賞、「999ひきのきょうだいのおひっこし」(ひさかたチャイルド)が2012ドイツ児童文学賞にノミネートなど国内外で高く評価されている。主な作品に「星空キャンプ」(講談社)、「さかなつりにいこう!」(理論社)、「石のきもち」「くじらのバース」(ひさかたチャイルド)、新刊「どろんこ!どろんこ!」(講談社)など多数ある。伊豆高原と石垣島に、村上康成絵本ギャラリーがある。