谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
絵本紹介
2024.01.18
新しい年がスタートしました。どんな1年にしようかな、どんな1年になるのかな。思いを巡らせながら澄んだ空、ピリッと肌をさす冷たい空気に身が引き締まり、気持ち新たに踏み出す1月。子どもたちは卒園・卒業や進級に向けての準備もはじまりますね。
今年はどんな本との出会いが待っているでしょうか。人気シリーズには、続々と新刊が仲間入りしています。
「ふんが」の3文字で繰り広げられるゴリラパパの奮闘記は、ぜひパパに読み聞かせをしてほしい一冊。アラスカを拠点に制作活動をするあずみ虫さんが描く野生動物の物語、今回の主役はタテゴトアザラシの赤ちゃん。厳しい自然の中、たくましく育っていく姿に胸を打たれます。
いよいよ放送がはじまった2024年NHK大河ドラマの主人公・紫式部の本も揃いました! 女性には学問が不要とされていた時代、貧しい貴族の出の紫式部はなぜ、どのように「源氏物語」を書き上げたのでしょう……ドラマを先取りして楽しんでみませんか。
ほかにも米ゴールデングローブ賞を受賞した宮崎駿監督の長編映画のアニメ絵本など、新年のはじまりを彩る注目の本がいろいろ! 読書はじめの一冊としてもおすすめです。
出版社からの内容紹介
ある日、おかしな形の板を見つけたゴリラパパ。
なんとなく投げてみると、あら不思議、いろんなものが降ってくる!
最後にはとんでもないものまでやってきて…。
ふ ん が の3文字のみで語られるゴリラの家族の奮闘記。
是非、どんどんわきおこる想像力を実感してください!!
この書籍を作った人
1959年 広島県福山市生まれ。『だるまなんだ』(絵/丸山誠司・絵本館)で絵本作家デビュー。大成修司で俳優、ナレーターとしても活動中。
この書籍を作った人
1968年岐阜県生まれ。愛知県育ち。大阪府立大学経済学部、MASA MODE ACADEMY OF ART卒業。主な受賞歴:日仏会館ポスター原画入賞、HBファイルコンペ藤枝リュウジ大賞、東京イラストレーターズソサエティ公募プロ部門銅賞など。TIS会員。主な絵本作品:『にんじゃサンタ』『おこさまランチランド』(ともにPHP研究所)『ふじさんです』(教育画劇)。
出版社からの内容紹介
さむい冬のある日。地球の北のほうにある海の氷の上で、タテゴトアザラシのあかちゃんがうまれました。おかあさんはあかちゃんに、アニューとなまえをつけました。アニューは、おかあさんのおちちをのんですくすくそだちます。ある日、おかあさんがうみにでかけると……。
アラスカに滞在して制作をする絵本作家・あずみ虫が描く、野生動物たちの物語。小さな子どもから楽しめるストーリーで、動物への興味の入り口となる絵本です。アザラシのあかちゃんが一生懸命に成長する姿を、親しみやすいイラストで描きます。巻末には、アザラシの生態を解説するページも収録。
監修協力:村田浩一(よこはまズーラシア動物園園長)
この書籍を作った人
1975年神奈川県生まれ。絵本作家、イラストレーター。安西水丸氏に師事。アルミ板をカッティングする技法で作品を制作する。2010年講談社出版文化さしえ賞受賞。絵本『わたしのこねこ』(福音館書店)で産経児童出版文化賞美術賞を受賞。写真家・星野道夫氏への憧れと野生動物への関心から、2018年よりアラスカに通い始め、現在はアラスカと日本を行き来しながら、作品を制作している。絵本作品に『ぴたっ!』『いもむしってね…』(福音館書店)『つるかめ つるかめ』(あすなろ書房)『わたしがテピンギー』(偕成社)などがある。
出版社からの内容紹介
『はらぺこあおむし』で知られる絵本作家エリック・カールのイラストで
楽しく「とけい」に親しもう!
絵本作家エリック・カールのイラストを使ったマグネットあそびシリーズの第6弾。今作のテーマは「時計」です。
付属のマグネットパーツは51枚。4つの場面にマグネットを貼って遊びながら、1日の時間の流れや、時計の基本的な見かたに親しめます。
各場面は、それぞれ
・1から12の数字と長針、短針を貼って時計を完成させる「もじばんづくり」
・あおむしの一日をテーマに、数字やイラストのマグネットを貼る「なんじ?」
・朝から夕方まで、いろいろな動物たちに出会う「どうぶつめぐり」
・数字やイラストのマグネットを貼りながら、“何分”の読み方に挑戦できる「なんぷん?」
のテーマで展開。場面が進むごとに少しずつ、時計の見かたもレベルアップしてゆく構成です。
遊び終わったマグネットは、本に付属の透明ケースにお片付け。本棚にもすっきりとしまうことができます。時計に興味を持ち始めたお子さまへのプレゼントにもピッタリです。
出版社からの内容紹介
弱ってたおれているティラノサウルスに、ケツァルコアトルスおそってきました。そのとき、なんとアンキロサウルスが助けてくれたのです。「なぜおれを助ける?」ときくティラノサウルスに、アンキロサウルスは「困っているひとを助けるのはあたりまえ」だといって、赤い実をはこんできてくれました。一緒にすごすうちに、ティラノサウルスはなつかしいきもちになって……。実はそのアンキロサウルスは……。長い時を経てもういちど巡り合うせつなくもあたたかい再会の物語。
この書籍を作った人
1956年静岡県生まれ。日本大学芸術学部美術学科卒業。「きょうはなんてうんがいいんだろう」(鈴木出版刊)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。「パパはウルトラセブン」(学研刊)などでけんぶち絵本の里大賞を受賞。「おとうさんはウルトラマン」(学研刊)などの作品がある。「ティラノサウルス」シリーズ初の幼年童話! 5月下旬発売予定「あなたをずっとあいしてる」 宮西達也 作・絵 ポプラ社刊 定価:本体1000円<税別>
出版社からの内容紹介
小さな町のはずれにある、
まちの動物病院には、
大きなとらねこがいました。
とらまるです。
とらまるには、ひみつがありました。
夜になると、
人間たちにはないしょで、
「やまの動物病院」をひらいて、
山の動物たちの病気やけがを
治していたのです。
さて、北風のふく
ある晩のことでした。
山から、ウサギのおばさんがやってきて、
「山へ往診に来てちょうだい」と、
とらまるにたのみました。
とらまるは、途中で出会う
カメやムササビ、
イノシシやシカやサルに、
つぎつぎに手当てをしてやりながら、
山をのぼっていきました。
すると、山の上の滝のそばで、
とらまるをまっていたのは……?
翻訳家・画家・作家として
子どもの本の世界で活躍する
なかがわちひろの、
オールカラーの楽しい幼年童話。
好評『やまの動物病院』の第二巻です。
出版社からの内容紹介
この書籍を作った人
1958年生まれ。東京藝術大学卒業。子どもの本を中心に翻訳家として活躍するとともに作家・画家として絵本や童話作品を数多く手がけている。『どうぶつがすき』(あすなろ書房)で日本絵本賞翻訳絵本賞、『天使のかいかた』(理論社)で日本絵本賞読者賞、『かりんちゃんと十五人のおひなさま』(偕成社)で野間児童文芸賞を受賞。翻訳作品に『ふしぎをのせたアリエル号』(徳間書店)『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)『せかいでいちばんつよい国』(光村教育図書)など、絵本や童話に『のはらひめ』(徳間書店)『めいちゃんの500円玉』『ハンカチともだち』(ともにアリス館)『すてきなひとりぼっち』(のら書店)「おたすけこびと」シリーズ(徳間書店)「プリンちゃん」シリーズ(理論社)「まほろ姫」シリーズ(偕成社)など。そのほかに『おえかきウォッチング 子どもの絵を10倍たのしむ方法』(理論社)、カモを育てた体験をもとにした『カモのきょうだい クリとゴマ』(アリス館)がある。
出版社からの内容紹介
少年眞人(まひと)は、母を追って、
異世界へむかった。
そこは、死が終わり、
生が始まる場所だった……。
第二次世界大戦中の日本。
母を火事で失った
11歳の少年眞人(まひと)は、
父とともに東京を離れ、
「青鷺屋敷」という大きな屋敷に
引っ越してきた。
眞人は、豪放な父と、
新たに母親となった、
亡き母の妹・夏子に対して、
複雑な感情を抱き、
自分で自分を傷つけて、
家にひきこもる。
そんな眞人の前に現れたのは、
青サギと人間の姿を行き来する
サギ男だった。
サギ男に導かれ、
屋敷の主だった大伯父が
姿を消したという、
ふしぎな塔の中に迷い込み、
別世界に引き込まれていく眞人。
そこで出会ったのは、
漁師の女性キリコや、
火をあやつる少女ヒミ、
ワラワラという、
生まれる前のたましいや、
ワラワラを食うペリカン、
インコ大王にひきいられた
インコたち、そして、
この世界の創造主である
大伯父だった。
そして、大伯父が
眞人に問いかけたことは…?
スタジオジブリ
宮ア駿監督が、
少年時代に母から手渡された小説
『君たちはどう生きるか』から
タイトルを借り、
自身の少年時代を重ねて描いた、
10年ぶりの長編映画を、
アニメ絵本として贈ります。
出版社からの内容紹介
小学校高学年からの古典入門。
1話10分、全6話。源氏物語全54帖が1時間で楽しめる!
●シリーズ第2弾! 小学校高学年からの古典入門
●児童向け古典で多数の著書がある、時海結以先生が再編
●1話10分、全6話。源氏物語全54帖が1時間で楽しめる
●平安時代の暮らしや文化がわかるコラムも多数
日本を代表する古典「源氏物語」は、はなやかな平安貴族の恋の物語です。
約100万字の大長編を、小学校高学年からわかりやすく楽しく読めるように現代語訳で再編しました。
1話10分、全6話。源氏物語54帖のあらすじと読みどころをこの1冊に凝縮しました。
様々な貴公子や姫君の姿から、昔も今も変わらない人間の思いや悩みを知ることができます。
いつか原作にふれるきっかけとしてもおすすめです。
物語の理解を深める、平安時代の文化や社会のコラムも多数。
すべての漢字にふりがなをふり、難しい言葉は解説つきです。
出版社からの内容紹介
2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』の主人公は紫式部!
平安時代に、今なお世界最高峰の長編小説である『源氏物語』を書いた女性、紫式部の生涯をコミックで描きます。
あまり裕福ではない平安貴族の娘として生まれた紫式部は、学問に熱心だった父の影響で、当時は女性は学ばないものとされていた漢文の教養を身に着けました。しかし、なかなか良縁に恵まれず、二十代の時には、国司となった父について越前国(現在の福井県)ですごしたこともありました。その後、結婚して娘が生まれますが、夫が急死してしまいます。
そんななか、紫式部は「物語」を書き始めます。その物語『源氏物語』は、次第に貴族たちの間で評判となっていきました。そして、当時、最高権力者として力をふるった、藤原道長の命令で、道長の娘の中宮彰子付きの女官として宮中で仕えることとなります。紫式部はなれない宮中生活に戸惑い、自分と物語を政治利用しようとする道長には複雑な思いを抱きます。
やがて、『源氏物語』を中心に、学問を大切にする空気が中宮彰子の局に広がり、それは中宮彰子とその夫である一条天皇との関係を変え、道長もまた「物語」の力を認めてていくのでした。
こうして紫式部が残した『源氏物語』は現代にまで残り、世界中で読まれています。
出版社からの内容紹介
2024年大河ドラマ『光る君へ』の主人公・紫式部の生涯を、
美しい絵とドラマチックなストーリーでえがいた学習まんが!
読書好きで学問の才能があった少女は、
どのようにして、世界で読み継がれる名作『源氏物語』を書いたのでしょうか…?
漢学者の父のもとに生まれた紫式部は、学問に秀でていましたが
当時、女性に学問はいらないといわれ、その才能をかくさなければなりませんでした。
藤原宣孝と結婚してむすめを産みますが、宣孝は病で亡くなってしまい、
紫式部はその悲しみをうめるために『源氏物語』を書きはじめたとされています。
それが、ときの権力者である藤原道長の目にとまったらしく、宮中に出仕することに。
出仕後も書きつづけられた『源氏物語』は、多くの人の心を打つ名作となったのです。
謎にみちた紫式部の生涯を、わかりやすいまんがで楽しく読める1冊です!
【本書の特長】
●まんがだから読みやすく、わかりやすい!
●すべてふりがな付きなので、小学校低学年から楽しく読める!
●Q&Aや年表など、よりくわしく知ることができる記事ページも充実!
【もくじより】
登場人物紹介
1章 漢学者のむすめ
2章 「光る君」の物語
3章 中宮・彰子の女房に
4章 彰子さまの出産とお祝い
5章 最後の日び
9つの質問でわかる! 紫式部ってこんな人
紫式部年表
紫式部にふれるゆかりの地
文:竹原雅子 編集:木村春子