箱のなかにはいっているのは?!
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絵本紹介
2024.07.22
絵本に動物が主人公の作品、擬人化した作品が多くあるのはなぜか、知っていますか?
いつくか理由がありますが、ひとつは「オオカミ=怖い」「キツネ=ずるがしこい」というように、登場人物の性格を説明せずとも、動物が登場するだけで、その性格がわかりやすいからというものがあります。『もぐちゃんのおさんぽ』のもぐらたちは、イメージ通り地下に住んでいますし、『ゆうびんです』のねずみパパは子だくさんの働き者。反対に『ゆるワニ ビビ くちのとじかた、おしえてください』は「ワニ=口がキザキザでこわい」というイメージを逆手に取って、ギャップを描いてユーモアあふれる作品を作り出しています。
もうひとつは、擬人化せずに人間のままで描くと、メッセージ性が強すぎたり、間違った意図が相手に伝わってしまうことを避けるため。「死」を扱った『もうなかないよ、クリズラ』や『てんごくまえデパート』は、擬人化することで「死」の持つイメージを少し和らげるとともに、より物語としてメッセージを受け取りやすくしています。動物が登場する絵本と出会ったら、その絵本がなぜ擬人化しているのか考えてみるのも面白い絵本の読み方になると思います。
出版社からの内容紹介
あれ、口ってどうやって閉じてたっけ?
大きなあくびをしたワニのビビ。意識した途端、口の閉じ方がわからなくなりました。友達が助けようとしてくれますが、何をしてもぱかっと開いてしまいます。かわいらしいキャラクターと繊細なタッチの絵が融合した、ワニの魅力がつまった絵本。
出版社からの内容紹介
もぐちゃん一家は、地面の下のもぐらマンションに住んでいます。今日は、そろってお散歩に。エレベーターや階段もあるけれど、もぐちゃんのお気に入りは、のぼり棒。うんしょ、うんしょと1階の玄関まで上がったら、さぁ、みんなで出発です。
この書籍を作った人
函館市生まれ。『へんてこもりにいこうよ』『いたずらおばあさん』で路傍の石幼少年文学賞、『十一月の扉』『おともださにナリマ小』で産経児童出版文化賞を『わたしたちの帽子』で赤い鳥文学賞・小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞。その他の作品に『すてきなルーちゃん』『トランプおじさんとペロンジのなぞ』『トランプおじさんと家出してきたコブタ』『お皿のボタン』、「つんつくせんせい」シリーズ、『紳士とオバケ氏』『まあちゃんのながいかみ』『ねこが見た話』、「ゆかいなさんにんきょうだい」シリーズ、『ピピンとトムトム』などがある。札幌市在住。
出版社からの内容紹介
ねずみパパは郵便屋さん。たくさんの家に手紙を届けます。そんなパパにサプライズが!
動物たちの住むユニークな家の中を、読者のあなただけに紹介。
ストーリーも細かな絵の書き込みも楽しめる、かわいいが詰まった絵本。
出版社からの内容紹介
おひるねがしたいコーギーちゃん。白いオーブンの前でねていると、おうちの人に「そこ、どいて」と言われます。緑の鉢植えの下でねていても、「そこ、どいて」と言われます。青いマットの上でねていても、「そこ、どいて」と言われます。どこで眠ればいいの? 赤い椅子の、ぼうやのおとなりならだいじょうぶ! 今度こそゆっくり眠れるね。……「○○で ねようかな」「そこ、どいて」のシンプルな繰り返しが楽しいスウェーデンの幼児絵本です。はっきりした色彩と愛らしい犬の表情が魅力。小さなお子様から犬好きの大人まで楽しめます。
この書籍を作った人
翻訳家。英米の絵本や物語の翻訳を手がける。おもな絵本の翻訳に『ずーっと ずっと だいすきだよ』『まじょとねこどんほうきでゆくよ』『グラファロ―もりでいちばんつよいのは?―』『スパーキーとスパイク―チャールズ・シュルツとせかいいちゆうめいなイヌのおはなし―』(すべて評論社)などがある。
出版社からの内容紹介
がちょうのヨランテとかめのクリズラは大のなかよし。本をよんだり、スポーツしたりなんでもはなしあう、とびっきりのともだちです。ところがある日、クリズラのすがたがみえなくなってしまいました・・・・「クリズラ、なんでいなくなっちゃったの?
出版社からの内容紹介
「ほんとうは、どうしたいの?」
声のかけ方ひとつで、子どもたちが前向きになっていく!
最新のコミュニケーション手法「フィードフォワード」をやさしい物語にしました。
「なぜだめだったのか」「どうしたらよかったのか」と過去を検証するのではなく、「どうなりたいのか」「ほんとうはどうしたいのか」という問いかけで、未来に目を向けていくことができるようになります。
シンプルながらも、ビジネス界、スポーツ界で絶大な効果をあげている「フィードフォワード」。子どもたちにこそ必要であると確信した絵本作家の由美村嬉々さんが、フィードフォワードを広めるべく日米で幅広く活躍している久野和禎さんに徹底的に取材。読み聞かせしながら無理なく子育てに取り入れることができるよう、ねずみのミックの物語を書き上げました。
悩めるねずみのミックに具体的なアドバイスをするのではなく、ミック自身の本当の気持ちを引き出す太陽の言葉かけは、子どもに接するすべての大人に大きな気づきを与えるはずです。
また、このお話を読んでもらう子は、ミックがほんとうの自分の気持ちを静かに考えるシーンで、自分がかべにぶちあたったときどんな風に考えたらよいのかのヒントをつかむことでしょう。
*読んでもらうなら5歳くらいから
*ひとりで読むなら7歳くらいから
出版社からの内容紹介
「ああ…わしはしんでしまったのか」
にゃんきちさんは子ども、孫、友達に見おくられて天国へ…と思ったら目の前に大きなデパートが!?この不思議なデパート「てんごくまえデパート」では、天国に行く前の準備が何でもできる場所で、お土産屋やフードコート、なんと映画館まである!!不思議で楽しい体験をして、さぁ天国へ!と思ったにゃんきちさんだが、少し心にひっかかるものがあって…。
この書籍を作った人
多摩美術大学グラフィックデザイン学科を卒業。その後、イギリスに留学しイラストを、あとさき塾で絵本を学ぶ。絵本作家、イラストレーターとして活動。著書に「ようかいのもり」シリーズ(大日本図書)などがある。ニベアクリーム2021年限定デザイン品のイラストと絵本を担当した。