広がったり、変化したり、消えたり。 この不思議な動きは……? 毎月発売される新作絵本の中から、絵本ナビが自信をもっておすすめする「NEXTプラチナブック」。今回ご紹介する絵本は、『ぐるぐるさん』。大人気「あかちゃんがよろこぶしかけえほん」シリーズの最新作、どんな内容なのでしょう?
NEXTプラチナブックとは…?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
そして、毎月発売される新作絵本の中からも、注目作品を選びたい! そんな方におすすめするのが「NEXTプラチナブック」です。3か月に一度選書会議を行い、「次のプラチナブック」として編集長の磯崎が自信を持って推薦する作品を「NEXTプラチナブックメダル」の目印をつけてご案内します。
この驚きの絵本は、0歳から遊べるしかけ絵本として大人気、ひらぎみつえさんの「あかちゃんがよろこぶしかけえほん」シリーズの最新作です。
人気の秘密は、赤ちゃんの小さな指でもスムーズに動かせるシンプルで丈夫なしかけ。それでいて、意外性に満ちている動きは私たち大人を含めて目をくぎ付けにさせてしまうのです。さらに赤ちゃんでも見えるはっきりした色に愛らしいキャラクター。
「うちの子が初めて絵本に夢中になっている!」
そんな声が多数聞こえてくるのも納得。様子を見守るお母さんやお父さんたちの嬉しそうな顔が浮かんでくるようです。
シリーズを通してサイズは16×16p。赤ちゃんが絵本を見るのにちょうどいい大きさになっています。もちろん、安全性に配慮された設計も安心。
目で見て、指で触れ、その動きにびっくりする。もう一回見たくて指で触れ、またまたびっくりする。読むたびに感覚を刺激してくれる「ぐるぐるさん」との時間。ぜひ親子で体験してみてくださいね。
感覚を刺激されるのは赤ちゃんだけでなく
赤ちゃんにとって、絵本は「好奇心」そのもの。目の前にあらわれる色や形を追い、言葉の響きを聞き、触りたくなる部分に手を伸ばし、変化に対して驚き、喜ぶ。『ぐるぐるさん』は、そんな大切な要素を絵本にぎゅっと詰めこみながら、年齢に関係なくストレートに感覚を刺激してきます。「ああ、私もまわしてみたい」「もう一度触りたい」「しかけは一体どうなってるの?」はやる気持ちを抑えつつ、子どもたちと仲良く順番に遊んでくださいね(笑)。
この書籍を作った人
1977年石川県金沢市生まれ。東京大学文学部卒業後、広告制作会社勤務を経て絵本作家に。あかちゃんがよろこぶしかけえほんシリーズ『お?かお!』『あー おいしい!』『でんしゃ ガタゴト』『サンタさん どこにいるの?』(ほるぷ出版)など。絵本に、洗濯バサミが冒険するお話『せんたくばさみの サミー』(鈴木出版)などがある。
磯崎 園子(いそざき そのこ)
絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。著書に『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(ほるぷ出版)、『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。