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2024年10月 新刊&おすすめ絵本

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実りの秋、芸術の秋、読書の秋、そしてスポーツの秋! 行事やイベントがいっぱいの秋の中で、運動会を楽しみにしている子どもたちも多いことでしょう。
ようやく暑さも和らぎ、秋空の下、運動を思う存分楽しむのに格好のシーズンですね。

今年はスポーツ観戦も盛り上がった一年になりました。パリオリンピックでは勝敗やメダルの色でくくることができない、アスリートたちの競技への執念、ドラマチックな試合の展開に幾度となく胸を打たれました。さらにメジャーリーグでの日本人選手の記録的な活躍ぶりには、毎日、驚きと感動がアップデートされています。

さてさて、絵本の中ではどんな運動会やスポーツが繰り広げられているのでしょう。
くりのきえんでは、どうしても白組に勝ちたい紅組・つねきちの行動に、みんなが困惑。いもとようこさんが描く運動会に、等身大の子どもたちの姿が重なります。
火だるま転がし、雪女の冷気やろくろ首と格闘する障害物競走。一筋縄ではいかないのが妖怪たちの運動会、むちゃくちゃだけど目が離せません!

スポーツをする楽しさ、観るおもしろさ、どちらも大きな醍醐味。本では、さらにスポーツを「読む」ワクワクも味わってみてください。

「あかぐみ、ぜったいかつぞ」気合が入るあまり身勝手なつねきちにみんなは……いもとようこさんが描く子どもの姿がほほえましい『うんどうかいがはじまった』

「くりのきえんのおともだち」シリーズ

この書籍を作った人

寺村 輝夫

寺村 輝夫 (てらむらてるお)

1928年東京都生まれ。戦後早稲田大学に入学し"早大童話会"に所属、創作童話を志す。56年に「ぞうのたまごのたまごやき」を発表。以来「ぼくは王さま」シリーズをライフワークとして書き続ける。61年『ぼくは王さま』で毎日出版文化賞受賞。80年『あいうえおうさま』で絵本にっぽん賞受賞。84年「独特のナンセンステールズで、子どもの文学の世界を広げた」功績により巌谷小波文芸賞受賞。「寺村輝夫のとんちばなし・むかしばなし」「おはなしりょうりきょうしつ」「わかったさんのおかし」「かいぞくポケット」など、子どもに人気のシリーズが多い。2006年没。

この書籍を作った人

いもと ようこ

いもと ようこ (いもとようこ)

兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学卒業後、教員生活を経て絵本の世界に入り、独自のはり絵の手法を用いて、繊細で心温まる世界を展開している。『ねこのえほん』(講談社)『そばのはながさいたひ』(佼成出版社)で2年連続でボローニャ国際児童図書展エルバ賞受賞。『いもとようこ うたの絵本T』(講談社)で同グラフィック賞受賞。

大玉転がし、二人三脚、障害物競走……妖怪たちの運動会はハチャメチャなのに大盛り上がり! 大人気「広瀬克也の妖怪」シリーズ新作は『妖怪横丁大運動会』

  • 妖怪横丁大運動会

    みどころ

    空は晴天、はためく国旗。とびっきりの運動会日和!
    だけど今日は、ただの運動会じゃありません。

    「わたしたちは、妖怪精神にのっとり
    のびたり ちぢんだり とんだり
    妖怪らしく正々堂々と
    競技することをちかいます」

    『妖怪横丁』『妖怪遊園地』『妖怪温泉』などなど、広瀬克也さんの「妖怪シリーズ」でおなじみの妖怪たちが、こんどはみんなで運動会!

    妖怪のための運動会、やっぱり、ふつうの競技は見当たりません。大玉転がしは、燃え盛る火だるま転がしだし、二人三脚では、足を結び合わせるかわりに、ふたりでデカいひとつのパンツをはいてのかけっこ! 障害物競走では、雪女に冷気を浴びせかけられ、ろくろ首のからまった首と格闘して……どれもこれも、妖怪らしい、むちゃくちゃな競技ばかりです。

    聞いたことあるあの妖怪も、初めて知ったこの妖怪も、入り乱れての大混戦! 次から次に飛び出すおかしな競技を、妖怪たちは自分の個性を駆使してクリアしていきます。

    そしてお昼は特製弁当。これも、妖怪らしいめちゃくちゃなメニュー……と思いきや、人間たちでも、よだれを垂らしてよろこびそうなお弁当です。エビフライにステーキにお寿司に……う、うらやましい!

    晴天の下、たのしそうに競技にのぞむ妖怪たちのにぎやかな様子に、読んでるこちらも心ウキウキそわそわ、お祭り気分になる一冊です。

    夜に墓場でやるのもいいけど、やっぱり運動会は青空の下! さあ、赤組白組、勝つのはどっちだ!?

「広瀬克也の妖怪」シリーズ

この書籍を作った人

広瀬 克也

広瀬 克也 (ひろせかつや)

僕にとって、絵本をつくるということは「あ!いいな」の気分が形にできるかどうかということです。だから、きょうも「いい気分」を探しています。1955年東京生まれ。セツ・モードセミナー研究科卒。グラフィック・デザイナー、イラストレーター。初の絵本作品は『おとうさんびっくり』(絵本館)。他に月刊漫画「ガロ」に描いた漫画を絵本化した『さがしものはネコ』(架空社)、主婦の友あかちゃんえほんシリーズ『みつけたよ!』『まあだだよ!』(主婦の友社)、『ばけれんぼ』(PHP研究所)、『まよなかのほいくえん』(いとうみく/文 WEB出版)、妖怪絵本シリーズ『妖怪横丁』『妖怪遊園地』『妖怪温泉』『妖怪食堂』(絵本館)など。

サッカー、野球、水泳、レスリング……30種類のスポーツをシール遊びで楽しもう!100枚のシールで遊びかたのアレンジいろいろ『スポーツフェスティバル』

この書籍を作った人

たかい よしかず

たかい よしかず (たかいよしかず)

大阪府堺市生まれ。魚座。大阪芸術大学デザイン学科卒業。(株)京田クリエーション入社。2001年、2003年、2006年、2011年ボローニャ国際絵本原画展入選。明治「マーブル チョコレート」キャラクターの「マーブルわんちゃん」、兵庫県西宮市観光キャラクター「みやたん」など、多くのキャラクターデザインを手がけるとともに、イラストレーターとしても活躍している。その他の主な作品に、『怪談レストラン』シリーズ(童心社)の装丁・挿し絵、『おはなし・くろくま』シリーズ『わくわく・くろくま』シリーズ(ともにくもん出版)、エッセイ集『キャラクターデザインの仕事』(大日本図書)『うごくくるまえほん 』(ミキハウス)など。見た人を元気にする作品づくりがモットー。

野球大好き、プロ野球選手に憧れているぼく。でも、チームの足を引っ張ってばかり。ある日、守備を任されるチャンスが到来し……!『ぼくは空とぶ野球少年』

  • ぼくは空とぶ野球少年

    出版社からの内容紹介

    「ぼくは 野球が すきだ プロ野球 せんしゅは ぼくの あこがれだ」
    野球が大好きな「ぼく」は、いつもチームでドジばかり・・・
    そんな「ぼく」に、ある日チャンスがやってきた・・・!
    さて・・・「ぼく」の運命は・・・?

    あきらめずにチャレンジしてみたら
    きっと、いいことあるかもね・・・

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文/竹原雅子
編集/木村春子

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