テレビで話題!いま、かんがえてみませんか?
- ためしよみ
出版社エディターズブログ
2025.03.05
抱腹絶倒の絵本『ラーメンがすきすぎて』や、代表作『うんこ!』『わたしはあかねこ』『おかあさんだもの』「おてて絵本」でおなじみの、絵本作家サトシンさんによる親子のための絵本ライブが、福島県・会津若松市のTSUTAYA BOOKSTORE AIZUにて開催されました。イベントには会津各地から多くの親子、絵本ファンが訪れ、大盛況! 歌あり、笑いありの読み聞かせ会。絵本の魅力をたっぷり味わう時間となりました。
みどころ
ラーメンが好きすぎて。頭の中はラーメンのことばかり。
毎日朝からラーメンだったら最高なのに。ラーメンやさんの子だったらいいのにな。誕生日プレゼントはラーメンどんぶりがいいし、デートだってラーメンやさんに決まり。
将来はもちろんラーメンやさん。誰も食べたことない、色んなラーメンをじゃんじゃんばりばりつくるんだ! それだけじゃない。水道からラーメン、髪型だってラーメン、ぼくの体の中身だって……!?
いくら好きだからって、頭の中がこんなにラーメンだらけになることなんてあるの? いやあ、あるんですよね、きっと。見てくださいよ、男の子の嬉しそうな顔、満足そうな顔、ワクワクした顔。こんなに生き生きとした毎日が送れるんだから、好きなことがあるって最高だよね。
作者のサトシンさん、そして絵を描かれている田中六大さん、お二人からの果てしないラーメン愛も伝わってくるこの絵本。まさかラーメン一つからこんなに妄想やアイデアが広がっていくなんて。「好き」って強い。
『おすしがすきすぎて』に続く、爆笑妄想ストーリー第2弾! 親子で一緒に読めば、今日のごはんはやっぱり……。
みどころ
おすしが好きってどれくらい? 表紙を見れば一目りょうぜん、あふれるおすしの海を泳いで、マグロをつまみ、ニッタニタ!
寝ているときにはおすしの夢見て、着ているのだって「SUSHI」Tシャツ。持ってるおもちゃも、「すしカー」、「すしロボ」、「すし人形」! なるほど、たしかに好きすぎる。
おすしが好きすぎて、頭のなかはおすしでいっぱい! 水族館に行ったって、魚を見れば、どんなおすしになるか思い浮かんじゃう。しょうらいの夢も、もちろん寿司職人!
これくらいの想像ならかわいいものですが、おすしへの恋心(?)はどんどんふくらんで──?
巨大な鉄火巻き!? いや、あれは「でっかまき」!
軍艦巻きの上に軍艦巻きで、まるで本物「ぐんかんぐんかん」!
それともデザート?「ガムずし」「チョコずし」「アイスずし」!
ああ、オリジナルすしのインスピレーションが止まらない!
寿司職人として成功したら、いつかは住みたい「すしハウス」。休みの日には、「すし電車」にのって、おいしくたのしい「すし遊園地」へ!
これを読んで、おすしのおなかにならないでいられる日本人はいるのか……おすしが好きすぎる「ぼく」が考えた、最強最愛のすしライフを描いた絵本です。
「おすしが すきすぎて。
ねる ときは、こう!
もしくは、こう!」
見開きいっぱいで描かれた「すし寝具」のページでは、そのいきおいのありすぎるテキストの味わいも相まって、思わず吹き出してしまいました。
そして、「ぼく」のとどまるところを知らない「すしイマジネーション」は、いよいよみんなを巻き込む大決戦に──!?
今夜はおすしで待ったなし! すし愛大暴走の、おいしくてゆかいな一冊です。
サトシンさんは、新潟在住の絵本作家。保育園、幼稚園、小中学校、大学、図書館、行政など、呼ばれれば全国各地どこへでも出向き、講演・イベントで絵本を読み語っています。本イベントもそんななか、Gakkenの担当編集の地元・会津をたびたび訪問していることがきっかけで実現しました。子どもたちや育児にかかわる大人とのふれあいを大切にしているサトシンさんに、その想いを伺いました。
この書籍を作った人
1962年、新潟県生まれ。広告制作プロダクション勤務、専業主夫、フリーのコピーライターを経て、絵本作家に。作家活動の傍ら、新しいコミュニケーション遊び「おてて絵本」を発案、普及活動に力を入れている。現在、大垣女子短期大学客員教授を務める。『うんこ!』(文溪堂)で、第1回リブロ絵本大賞、第20回けんぶち絵本の里びばからす賞、第3回MOE絵本屋さん大賞受賞、第4回子どもの絵本大賞 in 九州、第5回書店員が選ぶ絵本大賞受賞。絵本の作品は、他に、『ヤカンのおかんとフトンのおとん』(佼成出版社)、『きみのきもち』、『とこやにいったライオン』(共に教育画劇)『おれたちはパンダじゃない』(アリス館)『せきとりしりとり』(文溪堂)など。その他著書として『おてて絵本入門』(小学館)など。