シルエットから食べものをあててね!『おせち』が大好評の作者の最新刊!
- かわいい
- ためしよみ
絵本紹介
2025.03.25
うららかな陽気に誘われ外に出たくなる季節。春風にそよぐ草花のように、赤ちゃんたちもベビーカーに揺れながらなんだかうれしそうに見えます。やわらかな風、花々のかおり、小鳥たちのさえずり、春を五感いっぱいに感じているのかもしれません。
今回紹介する絵本は、春へのワクワク感を後押ししてくれるラインナップ。
たいこをどんどん、トランペットをぷっぷー、笛がぴーひゃら、連なっていく音のパレードが絵本から飛び出してきそう!三浦太郎さんの『たいこどんどん』は世界一さわがしい、鼓動のような絵本。子どもたちが大好きな働く車が躍動感たっぷりに描かれた『はたらくのりものえほん2』には、お散歩中に出会う車が登場しているかもしれませんね。見上げた満開の桜、舞い散る花びらを一緒に眺めているような『語りかけ絵本 さくら』、実際の桜を見ながらぜひ語りかけてみてください。
ほかにも、エリック・カールのイラストのしかけ絵本やピカチュウのおふろ絵本など赤ちゃんと一緒に楽しみたい絵本がいろいろ!春のお出かけやレジャーのお供にもぴったりです。
みどころ
ある子どもが見つけたのは、たいこです。
たいこたいこ、たたいてみよう。
どん どん
すると聞こえてきたのはトランペットの音!
どん どん
ぷっぷー
ふえの音も加わって、
どん どん
ぷっぷー
ぴーひゃらぴーひゃら
さらにさらに……。
ひとつの鼓動をきっかけに、楽しい音がつぎつぎと重なって、人や動物たちが集まり、やがて賑やかなパレードに。さらにあらゆる人の心を弾ませるお祭りが始まり、その音は世界中に鳴り響く!!
作家生活20年目に三浦太郎さんが51冊目として制作されたのが、アナログとデジタルが融合した「紙版画制作」という独特のスタイルによって生み出されたこの絵本。言葉の重なりとともに、目の覚めるような鮮やかな色彩も連なっていき、圧巻の観音開きのページへと続いていきます。
世界一さわがしいこの絵本。画面中からあふれ出てくる音と色と鼓動のオンパレードは、まるで「生まれてきた子どもたち」みんなを祝福しているかのよう。
心を開放して、お腹から声を出して、思いっきりこの絵本を楽しんでみてくださいね。
この書籍を作った人
1968年愛知県生まれ。大阪芸術大学美術学科卒業後、イラストレーターとして活動。ボローニャ国際絵本原画展で入選を重ね、スイス、イタリア、スペインなど海外でも絵本を出版。絵本作品に、『くっついた』『ゴリラのおとうちゃん』(こぐま社)、『ちいさなおうさま』『おおきなおひめさま』(偕成社)、『バスがきました』(童心社)、『おしり』『よしよし』『りんごがコロコロコロリンコ』(講談社)など多数。
この書籍を作った人
1963年千葉県市川市生まれ。絵本作家。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。 大学在学中よりイラストレーターとして活動。広告や雑誌、キャラクターデザインなどで作品多数。 2000年頃から、紙で作った小さな犬「ペーパーわんこ」と世界を旅して撮影するプロジェクトを展開。 「世界を旅するペーパーわんこ」等、工作絵本を3冊出版。 2006年「どうぶついろいろかくれんぼ」出版を機に絵本作家となり、約60冊の絵本を出版。 ユニークな発想と、暖かな色彩の造形で、芸術性とポピュラリティを両立した絵本を数多く生み出している。 第9回講談社童画グランプリで大賞受賞。イタリア・ボローニャ国際絵本原画展で入選。「たまごのえほん」が第44回造本装幀コンクール・日本書籍出版協会理事長賞。 「おめんです」が第1回積文館グループ絵本大賞。 「どうぶついろいろかくれんぼ」かたぬき絵本シリーズ(現在13作品)は、累計250万部を超えるロングセラー。 主な絵本に「どうぶついろいろかくれんぼ」「のりものいろいろかくれんぼ」「くだものいろいろかくれんぼ」 「どうぶつもようでかくれんぼ」「うみのいきものかくれんぼ」「むしいろいろかくれんぼ」 「ハロウィンのかくれんぼ」「クリスマスのかくれんぼ」「ふねくんのたび」「つみきくん」 「つみきくんとつみきちゃん」「パンダくんのおつかい」「あかちゃん にこにこ」 「あかちゃん はーい」「どうぶつくみたてパズル」「ペーパーわんこ絵本 コタロウ」(以上ポプラ社)、 「たまごのえほん」「はなのさくえほん」「りくののりものえほん」「そらののりものえほん」 「はたらくのりものえほん」「おはようのえほん」「おやすみのえほん」(以上童心社)、 「おめんです」「おめんです2」「まほうつかい」(以上偕成社)等があり、 フランス・台湾・中国・ベトナム・韓国・ロシアなど海外でも翻訳版が数多く出版されている。 読み聞かせ会等で活躍する、大型版絵本を出版多数。 講演会やワークショップも、国内各地・海外で精力的に行なっている。
みどころ
おしゃべりをはじめる前のあかちゃんに「語りかけ」が大事と聞くけれど、いったいどんなふうに「語りかけ」ってすればいいの? そんな不安を抱える新米ママパパにおすすめなのが、読めばそのまま、あかちゃんへの「語りかけ」になる、こがようこさんの人気絵本シリーズ。これまで「ひよこ」「いちご」「どんぐり」「えだまめ」などいろいろなテーマが出ています。
やわらかそうなピンク色の桜の花びらが、1枚、また1枚。リズムよく並ぶ花びらをひとつずつ見ていくと……。「あれ、花びら、ねちゃってるね」 横向きになった花びらを見てあかちゃんに語りかければ、きっと、にっこり。あかちゃんが初めて出会うものへの興味・関心や心の動きに、自然に寄り添っていくことができます。
作者は長年おはなし会の活動を続ける、こがようこさん。オノマトペを生かしたやさしい言葉で、何度も繰り返し楽しめる、乳児向け絵本や紙芝居に定評があります。
巻末には「語りかけ ちょこっとヒント」があります。ふーっと息を吹きかけたり、そっと指でつまんでみるしぐさをしたり……。ヒントを参考に、挑戦してみてくださいね。
もしかしたら、はじめての子育てで、空や花を見る余裕もないほどに夢中で子どもの世話をしている方もいらっしゃるかもしれません。ようやく首がすわって、お散歩に連れ出せるようになって……あかちゃんと同じ目線で世界を眺めるとき、花や雲や空の色が、それまでと違って見えることも。これぞ、子育ての醍醐味です。親子に、新鮮で幸せなひとときをくれる「語りかけ絵本」シリーズ。ぜひ一度手にとってみてくださいね。
この書籍を作った人
作家。絵本コーディネーター。20年以上にわたり、さまざまな場所でおはなしを届ける活動を続ける。絵本作品に『あたしおねえちゃんなの』(スティーナ・ヴィルセン・絵/クレヨンハウス)、『ママがおねつのおはなし』『10人のきなちゃん』(童心社)、『わがまんまちゃん』(大日本図書)がある。
出版社からの内容紹介
日本語・英語・中国語、3か国語対応!
音がでたり光ったり、楽しいしかけがいっぱの絵本です。
指先をつかって遊べるしかけが10種類!
指先を使うと、脳が活性化して発達を促します。脳が発達すると、運動能力やコミュニケーション能力も高まります。
この絵本では、回す・押す・ひっぱるなど、遊びながら、さまざまな指先の動きが体験できます。
かわいいミキハウスベアのイラストの絵本です。
【メロディ2曲収録】
・もりのくまさん
・Hickory Dickory Dock
【しかけ 10種類】
(1)たいこ
(2)ライトスイッチ
(3)チャイム
(4)かぎ
(5)ドア
(6)はぐるま
(7)とけい
(8)ルーピング
(9)カメラ
(10)メロディボタン
出版社からの内容紹介
日本語・英語・中国語、3つの言語のうたごえ入りおうたえほんです。
日本語20曲・英語20曲・中国語8曲、全48曲収録♪全曲カラオケ付きです。
たたくと光るたいこ付き♪3つの言語で違う効果音が流れます。
かわいいミキハウスベアのイラストの絵本です。
【収録曲】
日本語・英語・中国語
・メリーさんのひつじ
・ロンドンばし
・ゆかいなまきば
・ぶんぶんぶん
・とうげのわがや
・しあわせならてをたたこう
・ちょうちょう
・アルプスいちまんじゃく
日本語・英語
・こいぬのビンゴ
・とうさんゆびどこです
・くもちゃんゆらゆら
・ドレミのうた
・6わのアヒル
・おおきなくりのきのしたで
・たんじょうびおめでとう
・おおきなふるどけい
・ほしにねがいを
・せんろはつづくよどこまでも
・ジングルベル
・おめでとうクリスマス
この書籍を作った人
1929年アメリカに生まれ、西ドイツで育つ。シュツットガルト造形美術大学で学んだ後、1952年にアメリカへ戻る。グラフィック・デザイナー、アート・ディレクターとして活躍後、絵本作家に。1968年に絵本「1,2,3どうぶつえんへ」(偕成社刊)を発表、ボローニャグラフィック大賞を受賞し、以来絵本作家として活躍。世界的な人気絵本「はらぺこあおむし」「たんじょうびのふしぎなてがみ」(以上偕成社刊)などの傑作を生む。
文/竹原雅子
編集/木村春子