「すばらしい!うわさどおり りこうなインコだ」 ゆいちゃんとたっちゃんがインコのテンちゃんに言葉を教えて遊んでいると、帽子と衣を着たへんなとりが窓をあけて入ってきた!!なんでもカケスてんぐと言うらしい。てんぐ・・・!? テンちゃんは、てんぐのがっこうの生徒としてスカウトされているのです。 「わあ すごーい!」 ふたりは大喜びでテンちゃんをインコてんぐとして、てんぐがっこうに通わせることにしました。 テンちゃんは、家に帰っても言葉を覚えたり、本を読んだり、風に向かって飛ぶ練習をしたり、重いものを運ぶ練習をしたり、それは一生懸命です。立派なてんぐになって、まちのパトロールをするのです。 やがて、人助けの練習がはじまったテンちゃん。輝かしい活躍をするのですが、ある日テンちゃんの身に・・・。
やぎたみこさんの新作絵本、今度の主人公はまたまた予想だにしていなかった「インコてんぐ」。ひたすら可愛いテンちゃんですが、てんぐの姿も案外さまになっているのです。 そして、何より鳥を愛する方たちにはたまらないのが集合場面。ハヤブサてんぐ、ヤマセミてんぐ、アホウドリてんぐ・・・ハシビロコウてんぐまでいる!! てんぐとなった鳥たちは、まちの人が困っていたらお手伝いをし、けんかを止めたり、迷子の犬を見つけたり。こんな風に鳥たちと共存できたらどんなに楽しいだろう、なんて作者と読者の大きな夢が重なります。
パトロールのお仕事は、時には危険な目に合う事だってあります。ゆいちゃんとたっちゃんもちょっと後悔したりして。でもね、テンちゃんにはもう、たくさんの仲間と大きな誇りを手に入れているみたいですよ。皆さんも、絵本のなかの立派なてんぐたちの姿を見に来てみてくださいね。うちの子もてんぐに・・・なんて方もいるかも?
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
てんぐのがっこうの生徒としてスカウトされ、まちのパトロール役としてかがやかしい活躍ぶりのインコのテンちゃん。そんなある日、テンちゃんの身にあるできごとが・・・・・・!
3歳半の息子に図書館で借りてきました。
やぎさんの絵本は何冊が読んだことがあります。
この絵本も設定が面白いのだけれど、
3歳児には、この設定が分かったかしら。。
インコのテンちゃんが、天狗の学校に通って、人助けをする話。
やぎさんワールド全開です。
この設定を描ききった感があります。
そして、やぎさんの鳥に対する愛情を感じずにはいられません。
ただ「ほげちゃん」のようなキャラ設定を望んでしまうと、
今回はシンプルに「いいお話」なので、ちょっと物足りないかも。
息子は、喜んで読んでいたようです。
ただ、読むには少し早かったかな。また読んでみたいです。 (トゥリーハウスさん 30代・ママ 男の子3歳)
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