あついあつい夏の日ざしのなかを、ありさんが歩いていきます。 「ありさん ありさん どこいくの? くさのこかげで ほっ♪ ひとやすみ」
ひらひらと真っ青な空をとぶちょうちょさん。 「あじじじ じじじー」となく、せみさん。 植物の茎をのぼる、てんとうむしさんも。 ちいさな生き物たちが、日ざしを避けてほっと一息つく場所をみつけます。 お花のかげや、こならのこかげ。 ささやかなこかげに、生き物たちはほっとします。
そして、真夏の公園で遊ぶ子どもたちも 「ぶらんこのくさり あっちっち ぞうさんすべりだいも あっちっち」 ・・・おや、みつけたかな?
つよい日ざしで、黒々と見える、緑陰。 うっそうと葉を茂らせ、大きな枝をひろげる、木の下で、ほっと一息。 みなみじゅんこさんのやさしい絵柄とともに、夏の笑顔が感じられる絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
<清涼感あふれる夏の絵本> 「ありさん ありさん どこいくの?」 炎天の土の上を歩いて行った先で、ありは… 「くさの こかげで ほっ♪」 ありは草のかげに、ちょうは花のかげに、 せみはコナラの葉かげに…。 いろいろな虫たちが夏の日差しを避けて、小かげでほっと一息。 そんな虫たちのいる公園で遊んでいた子どもたちも、 木かげに入って、「みんなで ほっ♪」
暑い夏だからこそ感じられる涼やかさを、かわいいフォルムとやさしい色づかいで描きだした絵本。夏を過ごす喜びまでもが伝わってきます。
みなみじゅんこのだんごむしシリーズ 好評既刊 〇てとてとだんごむし 〇ととととだんごむし
真夏に、生き物たちが木陰で休む様子を描いてあります。
あり、ちょうちょ、せみ、てんとうむし。
もちろん、公園遊び中の子どもたちも、木陰で休憩。
これは一種の熱中症対策啓発絵本といえるかもしれません。
ほっ♪の心地良さが何度も提示されるのがいいですね。
この感覚、大切だと思います。
シンプルなストーリーなので、小さい子から紹介してあげたいですね。 (レイラさん 50代・ママ )
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