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本来のメルヒェンとは? グリム兄弟が書き替えていく過程で何が失われたのか。グリム童話の本源に迫るうえで欠くことのできない初版の、日本初の全訳。各話には書き替えの過程等がわかる注釈も付く。 第3巻 原書第2巻の序文/「がちょう番の娘」「おいしいお粥」「命の水」「もの知り博士」「みそさざいと熊」「経かたびら」「かえるの王子」「王の子ふたり」など、27篇収録。
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どうも自分はグリム童話にはまってしまったようです。
様々な絵本、さまざまな「グリム童話集」を読んできて、いろいろなバリエーションがあるのですが、版が異なることにも重要な要素があるようです。
初版グリム童話集を読んでみると、良く知っているグリム童話よりも粗雑な感じがします。グリム兄弟は各地の昔話を収取して、まとめたのが初版本なのでしょう。
私たちが知っているグリム童話の大半は、初版の粗削りな原文が取捨選択され、肉付けされて出来上がったものなのでしょう。
同じような話が形を変えて何度も登場するのも初版の特徴です。
こうしてみると、西欧の昔話、ペロー童話など、類話が散見できるのもナットク。
初版を読んでから、絵本を読むと、作者たちの思いや脚色がより味わえるように思いました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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