男の子、ジンガくんの鶏がたくさんの卵を産みました。「今日は市場の日だから、おばあさんに届けたらどうだい」とお母さんがいいました。ジンガくんが卵を持って道路に出ると、たくさんの人が野菜や果物を担いで早足に歩いています。後から羊やヤギや豚や牛が、「ビエーッ ベェーエ ブヒブヒ モオー」と鳴きながらついていきます。人や荷物を満載したトラックが、「ブォーン ブブブブ」と砂埃を巻き上げて走っていきます。みんな、市場へ向かっているのです。市場には大勢の人が集まっています。日用雑貨、肉屋、仕立屋、パン屋、たばこ屋などいろいろなお店も並んでいます。ジンガくんは、何を見てもおもしろくてたまりません。でも、おばあさんはどこにいるのでしょう。 アフリカのコンゴの大地でたくましく生きている人々の日常の風景を、現地に暮らしていた日本人画家が渾身の力で描きました。コンゴを舞台にした絵本は、6月の新刊『ゴリラとあかいぼうし』に次ぎ2作目です。アフリカの大地でのびのびと生きる子どもたちの姿をお楽しみください。
ジンガくんがおばあちゃんのいるいちばへ行くまでの道のり
アフリカの乾いた大地のなかの色彩あふれる布地
いつもの生活での家族の絆
細やかな絵が楽しい
たくさんの人々の中からジンガくんをさがす
ゆっくりと絵を眺めてアフリカの風を感じる一冊です (くくるさん 30代・その他の方 )
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