いつもひっこしをしているのはだれかな?幼稚園のアヤメちゃんも、ゆっくりにっこり小学校へおひっこし。新一年生に贈る本!
ちょっぴり、クイズテイストの混じった絵本です。
この絵本は、「お引越し」がテーマ。
それも、幅広い意味でのお引越しのお話です。
読み手や聞き手が、主人公のアヤメちゃんと、少しクイズを楽しんでいると、
いつのまにか、「大きくなること」「環境がかわること」へお話が変わっているのです。
それも、無理に分からせよう、納得させよう、というかんじではありません。
表題のように、「ゆっくり、にっこり、お引越し」ということをこの絵本は子供に語りかけます。
このお話の最後は、アヤメちゃんの卒園を匂わせるものとなっています。
園を卒業し、小学校に入る子供は、嬉しい反面、不安も大きいことでしょう。
そんな子供たちに、「大丈夫、大丈夫」と言ってくれるような絵本です。
卒園の時期でなくても、
なんらかの理由で、環境が変わって、不安定になる一時期、子供にゆっくり読んであげたい。
そう思わせる本でした。 (ルートビアさん 30代・ママ 男の子4歳)
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