「マンガ家になりたーい!」 やる気マンマン元気いっぱいの表紙をめくると…
「まなぶくん、また宿題やってこなかったの?きみのゆめはマンガ家みたいだけど、宿題をやらない子は、マンガ家にはなれませんよ!」 さっそく先生にひどく怒られているのは、お花畑小学校にかよっている、おそざきまなぶくんです。怒られてすっかり元気をなくしてしまったまなぶくんのところに、「ドッカーン!」と上からふってきたのは、宿題魔神。姿はピンク色でかたつむりのような殻を背負い、顔は人間の顔をした人形です。いったい何者なんでしょう?
マンガ家になりたい、でも勉強が苦手だから、宿題もよく分からなくて…と涙をぽろぽろ流すまなぶくんに、将来の夢をかなえるためには「さいごまでがんばる力」を宿題でつけることが大事なのだと力強く伝える宿題魔神!さて、まなぶくんは無事宿題をがんばることができたのでしょうか? 空へ帰り、上からまなぶくんのその後を見守る宿題魔神。あれあれ?その顔は誰かに似ているようですよ。
カラフルでポップな色使いに、登場する生き物や風景がとってもユーモラス。ページいっぱいに楽しい雰囲気があふれてくるこちらの絵本は、おおつぼかずみさんのデビュー作だそう。
今、目の前のことをあきらめずにがんばることは将来の夢につながっている! 子どもたちを楽しく応援してくれる1冊です。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
「まなぶくんの将来の夢はマンガ家みたいだけど、宿題をやってこない子は、マンガ家にはなれませんよ!」お花畑小学校に通うまなぶくんは、花子先生に怒られてしまいました。
すっかり元気をなくしたまなぶくん。なんだか家に帰りたくありません。すると、そこへ空からふしぎな人形「宿題魔神」が降ってきました!
宿題魔神は、まなぶくんの元気がない理由をたずねました。まなぶくんは、花子先生にマンガ家にはなれないと言われたことを話すと、「そんなことはない。きっとマンガ家になれる。でも、まなぶくんは宿題をさいごまでがんばったことがあるだべか?」と、言われてしまいました。まなぶくんは、いつも宿題をさいごまでできなくて、途中であきらめていたのです。そこで、「さいごまでがんばる力」をつけるために、宿題に取りかかったまなぶくん。ところが……。
将来の夢をもつことのすばらしさ、何事もさいごまでがんばることの大切さを伝えます。
最後まで頑張る力をつけるため、宿題頑張ろう!これって、本当にその通りだと思います。
計算力をつけるとか、漢字を覚えるということ以上に、分からなくても頑張る。毎日頑張る。という、最後まで頑張る力をつけるために宿題があるって言われると、すごく納得です。
そうやって最後まで頑張った人だけが、自分の好きなお仕事につくことができるんだよ。っていうことを、楽しい絵で分かりやすく教えてくれる絵本でした。 (みっとーさん 30代・ママ 男の子5歳、女の子4歳)
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