前作『アイちゃんのいる教室』では、1年生になったアイちゃんと、そのクラスのようすを描いた。アイちゃんはダウン症で、他の子より小さくて、力も弱く、友だちができることができないこともある。でもそんな先入観は子どもたちには無縁。アイちゃんはアイちゃんで、みんなあたりまえのように手をさしのべた。でも3年生になると、もっと難しいことに挑戦したいとか、クラス全体の意欲が高まる場面で、アイちゃんが浮いてしまうこともでてくる。そんなクラスのみんなが、1年かけて担任の佐々木先生と一緒に、「仲間とは何か」という難問と格闘する。秋の学芸会の脚本を作りながら、共に考え続けた1年間。まさに「アイちゃんのいる教室」全員が主人公の、子どもたちの力を感じるドキュメンタリー写真絵本。
ダウン症のアイちゃんが、通常学級に入学して3年生になりました。
その成長を知りたくて手の取ったのですが、素晴らしい授業風景の断片に感動しました。
誰にでも苦手なことがある、特別扱いしないという、担任教師の徹底ぶりで、アイちゃんは自然とクラスに溶け込んでいました。
いろんな子がいる中で、「仲間って何だろう」を考える授業も素晴らしいです。
「ほんものっぽい」ものを作ろうという視点も、教えられました。
みんなで演じた学芸会による、子どもたちの心の成長にも胸をうたれました。
アイちゃんのことを知りたかったのですが、主役は全員でした。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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