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農場を営むファルガさん。
コッ コッ コッ コッ
モウ モウ モウー
ワン ワン ワン ワン
ガー ガ ガ ガー
ある日、動物たちの鳴き声があふれる毎日に「もう いやだ」!と、旅に出ます。
荷車に牛をつないで、のんびり進む旅の途中、気のいいファルガさんは、出会った人たちを次々荷車に乗せてあげます。
おじいさん、へびつかい、おどりこたち。
彼らはたいこをたたいたり、笛を吹いたり、足踏みしたり。
楽しくなって、ついついつられて歌ってしまうファルガさん。
静けさを探して旅に出たはずが、すっかり忘れちゃってます。
さあ、そんなにぎやかな旅の最後に、ファルガさんが見つけたものとは何だったのでしょう。
ゆったりした時間の流れる、インドのお話。
日本語に訳しているのは、絵本作家の長谷川義史さん。
くすっと笑える言葉のテンポや繰り返しが心地よく、動物の鳴き声、楽器の音、荷車の音、声に出して楽しいたくさんの音を表す擬音が出てきます。
いろんな言葉・音の響きを楽しみながら、最後はしみじみ。
味わい深いお話です。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
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★長谷川義史訳コッコッ モウモウ ガーガガガー!ファルガさんは、うるささに嫌気がさして、農場を去った。荷車にゆられ、おじいさんや蛇つかい、踊り子たちと出会い、旅の終わりでファルガさんが見つけたものとは?楽しい擬音語としっとりした物語が味わい深いインドの絵本。読み聞かせにぴったり!

ファルガさんが、自分の農場で、鶏、牛、犬、あひるたちの鳴き声がうるさくて、旅にでました。お人よしのファルガさんは、困っている人たちを荷車に乗せてあげて、とても賑やかな旅となりました。その人々たちが、降りて一人になってやっと静かになって気がついたのが、泣き声は、「しあわせの音」だったことに気がつきました。旅にでたから、気がついたのだから、よかったんだと思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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