バターロールのサンドイッチ。 パンの真ん中、タテにスッと包丁でいれた切れ込みに、ウィンナー、卵、トマトにレタスをはさんで、 食べるときにぎゅっと横からおさえて具がこぼれおちないようにほおばって。やっぱり美味しい〜!
そんなロールパンが、もしバスだったら、はさまれた具たちがお客さんだったらどうでしょう。ロールパンのバスを運転するのは、小さなウィンナーくんです。運転席にちょこんとすわって、お客さんを乗せるのは今日がはじめて。
ドキドキです。
あこがれの先輩・ホットドッグバスが応援してくれてしっかり気合いも入ります。ロールパンバスには、終点までご乗車のお客さんから、途中下車のお客さんまでさまざまです。だから、ロールパンの組み合わせでは思いつかないような意外なお客さんもたくさん乗ってきます。安全運転で順調に運転していたウィンナーくん。ところが、アメリカンドッグの林をぬけて、からしおじさまとケチャップ奥様をのせたあたりから、大変なことに・・・。
初めてにしてなんたるトラブル! このピンチ、ウィンナーくんはどうきりぬけるのでしょうか。だれか〜たすけてあげて〜。
モカ子さんの描く可愛らしくてとても美味しそうな絵本。 気づくと、緊張しながら運転しているウィンナーくんを母心で見守ってしまいます。登場人物もそれぞれとてもユニークな出で立ちで、だれが乗ってだれが降りたかをおはなししながら読むのも楽しいです。 終点はどこだったのでしょうね。
美味しいパンをテーマにした一冊がまた増えました!
(富田直美 絵本ナビ編集部)
ロールパンバスのうんてんしゅは、ちいさなウインナーくん。きょうははじめておきゃくさんをのせてうんてんするのです。「ぼく、うまくうんてんできるかな・・・」おいしいおきゃくさんがいっぱいでてきますよ!
まず、柔らかい色とタッチの絵でとてもかわいいです!
そして新米運転手のウィンナーくんの運転するろーるぱんばすには楽しい乗客が乗ったり降りたり。次はだれかな?と楽しみになります。
さらに何と言ってもおいしそう!
私はページをめくるたびに「あぁ、おいしそうだね〜」と言いながら読んでいます。
顔がついているのでおいしそうと言うのもなんなんですが、本当においしそうなんです。
「ケチャップのおくさま」という登場人物が乗ってきてケチャップがぴゅ〜〜となる場面では子どもはペロペロ手ですくってなめるマネをしていたので、子どももやっぱりおいしそうと思っているのでしょうね。
新米運転手さんがドキドキの初出勤をトラブルを乗り越えながら頑張るという内容なのですが、心強い先輩も登場して助けてもらえます。
挑戦を尻込みしがちで、そして失敗下手な我が子ですが、ウィンナーくんの一生懸命頑張る姿、そして時には助けを求める力を学ぶ、というとおおげさですが、このほんわかした雰囲気の本から感じてくれたらと思いました。 (momo*さん 30代・ママ )
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