かつてエチオピア帝国の首都であった町、ゴンダール。当時のお城や宮殿がのこり、石だたみの道や緑が美しいこの町に、13才のナティが住んでいます。4人兄妹の一番上のナティは、ふだん、家のお手つだいで大忙し。料理をしたり、妹たちにごはんを食べさせたり、お父さんとお母さんを助けています。家では、時間ができると、テレビを見たり、DVDを見たりすることが大好き。カンフー映画やアクション映画に影響を受け、将来の夢はアクションスターになることです。 エチオピアのお正月や、ティムカットというお祭り、食べもの、宗教などを通して、アフリカ大陸のなかでも独特の文化をもつエチオピアの魅力を伝える1冊です。
将来友だちになるかもしれない、だれかの毎日。世界36か国で写真家が撮り下ろした、「世界のともだち」シリーズの28巻目。
昔首都だったゴンダールに住む6人家族。13歳の少年の暮らしを追った写真絵本。
子どもたちがのびのび暮らしている様子が伝わってくる。小学校では公用語のアムハラ語のほかに、英語で授業をしたり、学校の帰りには友達と遊んだり。英語は好きな映画を見て自然に覚えたり、電化製品を直す方法を学校の物理の先生が教えてくれたり。好きなことはどんどん自然に覚えていき、協力してくれる大人も多いようだ。
一度も植民地になっていないので、古い歴史や文化が残っており、独自の風習が色濃い。80以上の民族がいたり、独自の発展を遂げたキリスト教(エチオピア正教)があったり、知らないことだらけで楽しい。
聖書を読むと、シェバの女王やエチオピア人が出てくる箇所がある。この絵本を見て、その様子を想像できて素敵だった。全体的に土の色の温かみのある写真で、エチオピアの風が吹いてくるような不思議な雰囲気を楽しめた。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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