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静かな山里に広がっている田んぼ。 絵本を読みながらちょっと想像してみる。 もし、自分がここに「かかし」として立ってみたとしたら…。 屋根も壁もなく、日差しも風も雨も直接受けながらじっと立っていると、いったい何が聞こえてくるんだろう。
この絵本は、「かかし」が聞いている音を描き出します。 そこには、私たちが知らないたくさんの音にあふれています。
ドッドド ド・ド・ド…… “ちょろ ちょろ ちょろん” バシャ バシャ バシャシャ ガリ ガリ ガリッ シャららん シャららん
それは、風がなる音だったり、大地のつぶやきだったり。 あるいは、小さな虫たちのこえ? 音を聞いているだけでも、想像がふくらんでいきます。
さらに聞こえてくるのは、あらゆる生き物たちの鼓動。 そして、星の輝く音、はるか遠くから聞こえてくる宇宙のくちぶえ……。 ああ、こんなにもおしゃべりな地球の音。 作者の中野真典さんはどうやって聞き出したんだろう。
じっと立つ「かかし」が季節の中でつむいだ、静かでにぎやかな物語。 想像力をフル回転させて是非味わってみてください。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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しずかな山里にはたくさんの音があふれてる。風がなる音、大地のつぶやき、鳥のこえ、虫のこえ……。田んぼにじっと立って動かない「かかし」が、季節の中でつむいだものがたり
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案山子が場所や時空を超えてさまざまな音を聞く、とても壮大なお話でした。
とてもきれいで見ごたえのある絵本だと思いましたが、子どもと私にはちょっと難しかったです。
田んぼのある山里に行く機会があったら、ぜひ耳をすませてみたいと思います。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子4歳、男の子2歳)
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