美しいなぁ、素敵だなぁ、そう思いながら描いたこの絵本の、主人公は私かもしれないし、あなたかもしれない。とにかく、生きているだけで尊い何かだ。 ーー西加奈子(あとがきより)ーー
作家、西加奈子が描く、「海」をテーマにした絵本。たくさんの「不思議」に満ちた海で、主人公が、大きな「発見」をしていくストーリー。その結末は味わい深く、子どもはもちろんのこと、大人が読んでも、心揺さぶられる傑作絵本。
単純なようで奥の深い教示的な絵本になっていると思います。
自分が住んでいる深海は、暗いだけでも、死があるばかりでもなくて、生きているものも、深海ならではの美しさも有ったんだということの気づきが、自分の存在に勇気をくれているような絵本です。
青い海にいないことを嘆くのではなく、自分の暗闇にこもるのではなく、自分を見つけることの素晴らしさを感じてほしい。
不登校の子に紹介したいような絵本です。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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