ごはんいらなーい! そんな子も ごはんのじかんが楽しみになる絵本
夢の中で遊んでいる時、ごはんはあとまわし。 「この絵本、まるでうちの子みたい」と笑ったあと、「あ! わたしも」。 そうです。大人だって何かに夢中だと、ごはんを食べそびれてしまうのでした。 親は子どもが喜んで食べてくれないと、 「おいしくないのかなあ」と、がっかりしてしまうけれど、 もしも、この本のワニやくま、オオカミたちが来たら、 きっと、こう言ってくれるでしょう。 「――そのごはん、おいしそうだねえ」って。
どんな人も、自分の時間を好きに生きるのが、しあわせ。 ちいさい子たちは、とくに。 この絵本の女の子は、食べない時も、食べたい時も、 ずっと楽しそうなのが、すてき。 「ごはんのじかん」は「楽しい」を食べる時間でもあるのです。――おーなり由子
何かに夢中になってる時はごはんなんて食べたくないって気持ち、分かります。でもついつい「はやく食べて!」と急かしてしまうんですよね。
この絵本の女の子もお母さんに急かされて食卓につきましたが、全く食べる気が起きません。すると、さっきまで自分で描いていた絵の中の動物たちが次々とあらわれてごはんを食べてくれます。そのほんわかした雰囲気がかわいくて、夢の中みたいなお話だな〜と思いました。おーなり由子さんのあとがき、「ごはんのじかん」は「楽しい」を食べる時間でもあるのです。という一言に表されるように、この絵本にはたくさんの「楽しい」が詰まっています。 (ouchijikanさん 40代・ママ )
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