「きょうは ねみちゃんを おどかしちゃおう」と、ルンルン顔のねずみくん。 白いシーツをかぶって……「おばけだぞ〜」 ねみちゃんはびっくり。「きゃ〜」と悲鳴をあげます。
味をしめたねずみくん。「もっと だれかを おどかそう」 出会った誰かに「おばけだぞ〜」 すると相手も……「おばけだぞ〜」 誰? 誰? ねずみくんはしっぽで。ぞうさんは鼻で相手がわかっちゃいます。
らいおんさんに、うさぎさん、あひるさん。 みんなそれぞれ「おばけだぞ〜」とシーツをかぶって出てきますが、お互いすぐにわかってがっかり顔。 でもめげずにみんなで「おばけだぞ〜」!
さて、最後に出てきたのは……。 あたまにちょんちょんとふたつ突き出たものがあるから、 リボンのねみちゃん……じゃないの!? みなさんはいったい誰だと思いますか?
ねずみくんのちょっとだけこわ〜いおはなし。 シーツの下にいるのは、よく知っている顔のはずなのに、実際に顔が見えるまでドキドキしちゃう……。 こわいけど、たまらないですよね。 知っている顔が現れたときのほっとした気持ちと言ったら。 お子さんもきっとにっこり。2回目以降は「これはライオンさんだよ!」「うさぎさんだよ!」とはりきって教えてくれるかも。
最後、みんなの「えっ」と振り向く顔、「ゾ〜」という顔は、見開きに表情と動作が大きく描かれ、見ごたえあります。 おばけが好きな子に、ぜひどうぞ。 めくるタイミングを工夫して、「ゾ〜」とする読み聞かせを楽しんでくださいね!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
「おばけだぞ〜」
白いシーツをかぶって、おばけになったねずみくん。 みんなをおどかそうと出かけます。すると、「おばけだぞ〜」「おばけだぞ〜」どうぶつたちも次々おばけになってやってきます。最後にねみちゃんがやってきて・・・? クスっと笑えて、ちょっぴりゾワゾワ〜!ロングセラーシリーズ33巻目にして、初めての「ちょっとだけ」こわ〜いお話。 家族みんなで、ドキドキしながら楽しめます。
ねずみくんたちが、白いシーツをかぶって「おばけだぞ〜」とおばけごっこをして遊ぶお話でした。
子どものころに一度はやる遊びに、ほほえましい気持ちで絵本を読んでいたところ…
「あれ?」
最後の展開には、子どもと一緒にドキッとしてしまいました。
「おばけはやっぱりいるのかな?」
そんなことを考えてしまうお話でした。おもしろかったです。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子6歳、男の子4歳)
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