うつくしい海や山にかこまれて、こころゆたかに生きる小さな星ニュウのノームたち。地球からきた宇宙探検家に地球人がつくった文明のすばらしさを聞かされても、なんだかおかしなことばかり…。
ウンベルト・エーコとエウジェニオ・カルミのコンビの作品は、どれもシニカルです。
カルミの絵が抽象的で、象徴的で個性的なため、理解するのに努力が必要かも知れません。
でも、ここで描かれている、地球人の野望が、まだまだ素朴なニュウの星の文明を知ることで萎えていく様子には共感を覚えます。
文明って何だろう。
豊かさからかけ離れていく地球に、一番必要なのは失ってしまった素朴さかも知れません。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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