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谷川俊太郎さんが訳したジョン・バーニンガムの絵本。 主人公はやっかいな犬! 何がやっかいって…… よばれてもこない。 さんぽがきらい。 あめもきらい。 名前は、マイルズ。
やっかいな犬なのに、飼い主のアリス・トラッジと息子のノーマンは、マイルズが大好き。 マイルズが本当に好きなのは、車で出かけること。 だけどくる日もくる日も犬のために車で出かけるなんてごめんだわ、とアリス・トラッジがぼやいています。 するとお隣のハディさんが、犬用のマイカーを作ってあげる、と言い出して……!?
すごい! 本当にマイルズの車ができちゃった!
マイルズがどんなに上手に車を運転するか、それはもう、絵本を見てくださいね。 ある日は、朝日ののぼる海辺。 ある朝は、左右に牧場がひろがる田舎道。 秋の落ち葉をまきあげながら、ハンドルを握って疾走するマイルズ。 もちろん横にはノーマンが乗っています。 なんて気持ちよさそうな二人のドライブ! 二人だけのヒミツ、というのがまた素敵です。
ジョン・バーニンガムが描く線や色彩はいつにもましてのびやかで、一見なんでもない犬、マイルズの表の顔(やっかいな飼い犬としての)と裏の顔(かっこいいドライバーとしての)をユーモアたっぷりに描き出します。 冒頭に「やっかいな我が家の愛犬マイルズ」とモノクロ写真が載っていますから、きっとジョン・バーニンガムの犬そのものだったんでしょう!?
マイルズのドライブセンスはすごい。でも……もっとすごいのはハディさんかも? 最後まで、読者に想像させ、わくわくさせてくれる絵本ですよ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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マイルズはとてもやっかいないぬ。 さんぽがきらい、ドッグフードも雨もきらいで、よくほえる。 マイルズが一番すきなのは車に乗ってでかけること。 そこでお隣のハディさんが作ってくれたのは……。
マイカーを手に入れた犬のマイルズが、なんと自分で運転してドライブにでかけます! 周りの人たちのまなざしもほほえましい、ユーモラスで楽しい絵本。
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バーニンガムの絵本を谷川俊太郎さんが訳す。この組み合わせは、『ガンピーさんのふなあそび』など、傑作が多いですね。こちらも素敵なお話でした。
マイルズは、散歩も嫌いで呼ばれても来ない、ちょっと厄介な犬。でも車に乗るのは大好きで、とうとう専用の車を作ってもらえることに。
愛犬の運転でドライブだなんて、楽しそう!と羨ましくなりました。
余韻を残し、お話の続きを連想させるラストシーンも秀悦です。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子12歳、女の子9歳、男の子7歳)
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