英語がますます身近になる小学生に、ぴったりの絵本が誕生しました。 作者は、日本とフランスで活躍するフィリケえつこさん。フランス人と日本人とのあいだに生まれた息子が学校に入ったのをきっかけに、日本の子どもたちの生活ぶりを紹介したいと思って作った絵本だそうです。
7歳の女の子の「ゆみ」が、自分の家やくらしを、日本語と英単語表記とイラストでわかりやすく説明していきます。 まず、ゆみが子ども部屋やおふろ、台所などそれぞれの部屋を紹介します。 子ども部屋では、二段ベッドを弟とつかっていると説明し、ランドセルをあけて翌日使う学用品を準備しているところが描かれます。 ランドセル(School Bag)、つくえ(Desk)、ふとん(Futon,Blanket)など、一つ一つ英語表記されています。 お母さんが料理をする台所のページでは、日本食おなじみの寿司、ラーメン、天ぷら、コロッケなどのイラストに英語が併記されています。
学校生活のことや、七夕やお正月などの行事のこと。 この絵本を見ると、私たちのまわりで当たり前だと思っていたことに、意外と「日本独自のこと」があることに気づきます。 日本でのくらしを、英語で見直すことはとてもおもしろい体験です!
巻末には、全ページの英語訳があります。 日本のことを知りたい外国人に、私たちのくらしを説明することができますし、高学年以上の子どもたちが英語を勉強するときにも役立ちそう。 英語に興味をもつきっかけ、そして異文化への興味も育てていけるのではないでしょうか。
フィリケえつこさんによると、フランスで買える「ふとん」は体操マットのようにとても重いもので、たたんでしまえるものではないそう。 太陽の下で干すとふんわりする日本の「ふとん」をフランスのみんなに教えてあげたいなあと思っていたそうです。
表紙には、桜の下でランドセルを背負って新学期を迎える、女の子の姿。 日本ならではの春の風景ですよね。 親子で、英語の「日本のくらし」を見てみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
ふとんのたたみ方や和式トイレの使い方、お正月や七夕の年中行事など。みんなの毎日のくらしを、絵でみてみよう!
本書は、フランスでイラストレーター、絵本作家として活躍している著者が、子育てをきっかけにフランスで出版した絵本です。日本で暮らしているとあたりまえに思うことも、絵本のなかで見ると新しい発見があります。
巻末には、日本のことを知りたいと思っているお友だちにも紹介できる、やさしい英語訳がついています。
小学校でも英語の授業がある現代では、こういう絵本はすごくいいなぁ!と思いました。
自分の出身地である日本を知ることはとても大切。
それを英語で表現できたら、グローバル化の現代において、とても役に立つでしょうね。
そして異文化の違いなんかにも興味を持てたら、自分の中の世界は広がっていくことでしょうね。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
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