
中国のストーリー絵本 作者が幼いころに暮らした山奥の村。山林保護官として生きたじいちゃんと孫である「ぼく」の、雄大な山々とともにある生活。 いたずらなキツネとの交流、じいちゃんが大切に使っていた火をつける道具・火うちばこの思い出。 1950年代ごろの中国北部、内モンゴル自治区中央部に連なる大青山山脈を舞台に、詩情あふれる風景をノスタルジックに描いた1冊。 2014 IBBYオナーリスト選出作品。

5歳の娘、10歳の息子と読みました。
表紙に大きなキツネの絵、
そして各ページにもわりとキツネが登場することから、
キツネの話かと思いましたが、
語り手の男の子と、じいちゃんのあったかい思い出話。
じいちゃんがもっていた火打ち箱を、
ある日キツネのこどもがぬすみます。
キツネのお母さんは厳しく叱ります。
コギツネクンは昔、じいちゃんに命を助けてもらったことがあるのに、
と。
じいちゃんの素朴な暮らし、
じいちゃんの仕事を見守る暖かい家族、
じいちゃんの人柄をよく知る森の動物たち。
キツネがしゃべるはずはないと思いながらも、
「これって、実話なのかな!?」と目をキラキラさせて聞いてきた息子。
本当にそう思わされるような絵本です。
元の中国語がどんなだったかも気になるな。
日本語の翻訳もとってもあったかくて本当に素敵です。 (ムスカンさん 30代・ママ 男の子10歳、女の子5歳)
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