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古典をモチーフにした4つの物語を収録。不思議をテーマにしたそれぞれの作品の最後に著者メッセージ、巻末に古典への読書案内を掲載した。
「古典から生まれた新しい物語」という響きに惹かれて手に取った本に四つの短編が収録されています。
内容とタイトルから原作を想像するには、知っている物語でないと解らないのですが、それぞれに楽しめました。
「三びきの熊」は、そのまんまではありますが、その後の女の子の事にもふれ、素敵なメルヘンになっています。
一番気に入ったのは標題にもなっている「迷い家」。京極さんの絵本とは全く違うテイストで、薄寒い不気味さが印象的です。
「やねうらさま」は、サキの短編集の方があくが強いように思いました。
「魚心あれば」は、こそばゆいような物語ですが、基になった作品が全く想像出来ませんでした。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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