ボワットちゃんの宝物は、小さな箱と、その中に入っている陶器で出来た子犬です。 その子犬に「コフレ」という名前をつけ、水色のリボンをつけて毎日話しかけていました。 コフレとボワットちゃんはいつも一緒でした。
ある日、きゃんきゃんという鳴き声で目を覚ましたボワットちゃんはびっくり! なんとコフレが本物の犬になっていました。
コフレについていくと、そこにはたくさんの素敵な箱がありました。
丸い黄色の箱をそおっと開けてみると、箱の中には一面のお花畑! 四角く赤い箱を開けてみると、箱の中にはおもちゃ工場が! トランクの形をした箱を開けてみると・・・
外国のお菓子の缶や箱に描かれた、美しい絵の世界に魅了されたことのある方も多いでしょう。 そんな箱に魅了された著者が描いた、これが絵本処女作。
ボワットちゃんの美しい夢の世界が、細部に至るまで丁寧に描かれ、どこまでも広がっていくようです。
(福田亜紀子 元絵本編集者)
小さな女の子、ボワットちゃんの宝物は、すみれの花の箱と、箱の中に入っている陶器で出来た犬の人形のコフレ。ある晩、ボワットちゃんは不思議な夢を見ます。それは、本物の犬のコフレとめぐる、素敵な七色の箱の冒険でした。 小さな女の子は、その年齢特有の、自分だけの空想の世界を持っています。ボワットちゃんも、想像力の豊かな夢見る女の子です。ボワットちゃんの開ける箱の中に広がる美しい世界は、まさにボワットちゃんの可能性の世界。ボワットちゃんの未来には、七色の虹のように美しい、可能性が広がっています。もちろん、絵本を読んだお友だちにも、無限の未来が待っています。さあ、絵本の前のみんなも一緒に箱を開けてみて!
なんてきれいでやさしい絵本でしょうね。
ページを繰っていると気持ちがほっとしました。
最初のコフレが入っている箱は段差があってオルゴールのようです。
昔は、きれいなオルゴールを集めるのが流行ったりしました。
コフレと行く箱のたくさんある世界。
どの箱も、甲乙つけがたい素敵な世界です。
裏表紙や見開きのきれいな絵も含めて、どのページも丁寧な可愛らしい絵が素敵です。 (capellaさん 60代・じいじ・ばあば )
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