まったく新しい「今昔物語」の誕生です 歌舞伎などの古典芸能の演目、日本文学の原点ともいえる「今昔物語」から50編を厳選、わかりやすい現代語に再話し、和田誠、宇野亜喜良、南伸坊、安西水丸など日本を代表するイラストレーター167人が美しいイラストを添えました。 平安時代の末期に編纂された「今昔物語」は当時の説話集ですが、男女の機微、家族の情愛、恩義を忘れない動物の心など、日本人の現代の読み物としても楽しめる一方、当時の世俗、社会習慣などがよくわかり、たいへん興味深い内容です。 主なタイトル 「大蛇と力比べをする話」「人質の美女から逃げる話」「朱雀門の倒壊を当てた僧の話」「蕪を食べて身ごもる話」「死んだ妻と一夜を共にする話」「猫におびえて税をおさめる話」「美女にもてあそばれる話し」
今昔物語の中の五十話は、知っている話もはじめての話もあるのですが、軽いタッチで再話された物語には、ちょっと大人テイストの味わいがありました。
それ以上に167人の絵本作家やイラストレーターが、物語を題材に遊び心たっぷりで描いた絵で競いあっているところは、話と見比べて楽しさいっぱいです。
ちょっと絵本から離れて、今昔物語を楽しむ本ですが、絵本になったお話の多いことにも驚きます。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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