学校の成績も良く、両親や兄弟と田舎で楽しく暮らしていた「わたし」。 そんなわたしが出会ったローラは、ひとりぼっちだった。 外に出たがらず、家から連れ出しても、町の騒音に怯えて、壁際で身を縮めてしまうローラ。 でも、ふたりで過ごす日々になぐさめられて、少しずつ、少しずつ、ローラは遠くまで出かけられるようになる。 そして、わたしたちは親友になった。
散歩に出かけ、お気に入りの店で食事をし、音楽を聴き、映画を観る。 わたしとローラは、なにをするときも、いつもいっしょ。 ローラの真実が、わたしたちふたりを出会わせたのだから――。
少女と犬の友情と、そのおだやかながら幸福な日常をつづる、あたたかな絵本。 言葉を交わすことのできない動物と人間との絆に、心あたためられる一冊! なのですが――。 ラストに明かされる、ローラの過去がこの作品のみどころ。
ローラの過去に起きたことをふまえてもう一度読み返すことで、あらたな感動にふたたび胸を打たれます。 絵本のカバー袖のあらすじ部分にネタバレがあるので、前知識なしに読みたい方はちょっと注意。
とはいえ、ラストを知ってもなお、この絵本の魅力が色あせることはありません。 だって私など何度読んでも、ラストで泣かされていますから。
(堀井拓馬 小説家)
ローラはわたしの親友で、いっしょに暮している。はじめて出会ったとき、ローラはひとりで苦しんでいた。だからわたしは、ローラの力になろうと決めた。毎日の散歩や公園で食べるおやつ、冬の日の旅行、はじめて行った海…。盲目の少女と犬がともに過ごす、素晴らしい時を美しく描いた感動の絵本。IBBY障害児図書センター推薦図書になった、盲導犬と少女の友情の物語。
ローラの素性が最後に明かされるのですが、ローラが、車を怖がったり、音が苦手だったので、孫のように障碍を持っているのかなあと思って読みました。ハーネスが描かれてなかったのでローラと愛犬の日常を描いたのだとばかり思っていました。偏見をどうしてももってしまう私ですが、最後には、どうしても号泣してしまう私でした。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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