山奥におばけがすんでいるほらあながありました。おばけたちは、じめじめしたくら〜いほらあなの中で、「すてきなおうちにすみたいな〜」「おかしをたらふく食べたいな〜」「わくわくするいたずらでもしたいな〜」と夢見てばかりいました。
そんなある日、街にでかけていたおばけが帰ってきて「街では『ハロウィン』がはやっているらしいです」と、みんなに伝えました。そして、「ハロウィンはおばけが堂々と街を歩けて、そしておかしもやまほどもらえる。さらに、いたずらもしほうだい!」と教えてくれました。それを聞いたおばけたちはおばけに磨きをかけて街にでかけました。
街は、ハロウィンで盛り上がっています。「トリックオアトリート!」と言いながら仮装して家を訪ねる人間の子どもを見たおばけたちは、「にせものにおかしをうばわれてなるものか!」と、大騒ぎ。「とりはとりー!」と、間違えた言葉で家を訪ねていくおばけたち。ところが……?
楽しそうな表紙にひかれて読んでみました。ハロウィンに乗じて、ほんもののおばけたちもお菓子をもらいにくりだしますが……。おばけたちのずれた、がんばりっぷりがおもしろいです。そして、わくわくしながら読み進めていけば、最後の展開にはびっくり! ハロウィンにおすすめの絵本だと思います。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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