「赤羽末吉の名作絵本」復刊第2弾! こわ〜い妖怪だけど憎めない! オモシロ可愛い妖怪「ひょうたんめん」のおはなし。
『なきたろう』で好評を博した赤羽末吉の復刊絵本第2弾。 今回は鹿児島県種子島に伝わる妖怪「ひようたんめん」の民話を、『くまの子ウーフ』や『ふらいぱんじいさん』など数々の児童書で知られる神沢利子が文章化。神沢&赤羽という大型コンビによる絵本です。
種子島の妖怪「ひょうたんめん」は、塩も馬も食ってしまうという恐ろしい妖怪。 山に住み、村人に悪さをしては、困らせていました。 ある日、馬をひいて塩を買いにでかけた「おとじろうまごじろう」という村人は、 帰りが遅くなってしまい、びくびくしながら家路を急いでいました。
そこへ後ろから「おーい、その塩、食わせろ〜」と呼ばわる声が! 「出た〜!!」恐れていた妖怪「ひょうたんめん」の登場で、 「ひょうたんめん」と「おとじろうまごじろう」の攻防戦が始まります。
はたして最後に勝つのは…!?
ひょうたんの形をした妖怪「ひょうたんめん」が何ともユーモラス。 怖いけど可愛い「ひょうたんめん」のファンになること、間違いなしの一冊です。
ひょうたんめんという個性的なおばけは、馬や人を喰うほどの怖さと、どこか滑稽な部分があって、軽く読んでしまいました。
これが山姥だったら、同様な類話が思い浮かびます。
ひょうたんめんの描かれ方、最初は二人いると思ってしまった「おとじろううまじろう」という名前、憎めない絵本です。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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