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じいさまが持ちかえったつづらの宝物に目がくらみ、欲深いばあさまは、したきりすずめをさがして飛びだしていきますが…。 竹やぶのなかにひろがる不思議なすずめのお宿を、明るく細やかに描きだします。
自分の子ども時代以来の『したきりすずめ』。
話の顛末に、自分が覚えているは最初と最後。
途中の展開に首をかしげてしまいました。
こんなお話だっけ?
自分の弁当を食べてしまったスズメを連れ帰り、自分たちも毎日は口にしない米を与えては可愛がるおじいさん。
それをよく思わないおばあさん。
のりまで口にしてしまったスズメの舌をちょん切って、空に放り投げたおばあさんは鬼のようですが、ちゃっかりと自分も宝にありつこうという強欲ぶりには、ちょっとお笑い。
可愛そうなスズメを捜し歩くおじいさんがスゴイのです。
途中で馬の洗い汁を7おけ、牛の洗い汁7おけを飲み干して、スズメの居場所を教えてもらったって、飲むおじいさんもすごいが、そこまでするか〜。
老人虐待です。
おばあさんも同じ路をたどってもらったのは不気味なつづら。
恩には恩を仇には仇をと、日本的な昔話ですが、結構スゴサを感じました。
ところで、おじいさんとおばあさん、仲良しなのですよね?
どう考えても、おじいさんの手にした宝物は、おばあさんに取り上げられてしまいそうな予感が。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
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