現代の子どもたちがなかなか聞くことのできない戦争のお話を体験者に取材した絵本。日本国内で唯一の激しい陸上戦となった沖縄。上陸した米軍から逃れるため、母は正子に晴れ着を着せ、やんばるの森に逃げ込む。過酷な逃避行の中、正子は母とはぐれてしまう。
沖縄の戦争体験は悲惨なことばかりです。
味方である日本軍も、沖縄の住民にとっては鬼のような存在だったとも言います。
そんな話ばかりを聞いてきた中で、この絵本に語られる実話は、筆者の無事もあってちょっとほっとしました。
でも、きっと言葉には多く語られなかった辛さがあったに違いありません。
肉声を文字にして、視覚化して、戦争を知らない世代に伝えるこの本は、作品の後解説によって重みを増しました。にある
(ヒラP21さん 60代・パパ )
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