13世紀初め、極寒のノルウェーで、ひとりの赤ん坊がビルケバイネルとよばれる勇敢な兵士たちにまもられて、高い山を越えようとしていた。この赤ん坊こそ、亡き王の忘れがたみであり、自分たちに都合のいい王をほしがる貴族や聖職者に命をねらわれている王子であった。はげしい吹雪の中、王子を胸に抱き、スキーを身につけたビルケバイネル。命をかけたスキーレースがはじまった……。はたして王子は助かるのだろうか? そして、真の王となったのは?白樺の皮をすねにまきつけただけでいくさへ向かった貧しい兵士たち、ビルケバイネルと、ホーコン王子の物語。中世ノルウェーを思わせる装飾と木版画のイラストが美しい絵本。
クロスカントリーの由来がわかりました。
ホーコン王子を守るために尽力した人々の勇気と、王子を守るために苦難に耐えたインガ王妃には「母は強し」ということを感じました。
吹雪の中を幼い王子を救うために逃げる場面には、ドキドキしました。雪の中なので凍傷や遭難の危険があるし、王子がまだ赤ちゃんということもあって、王子は助かるのかと言う点がとても気になりました。
息子にはまだ難しいと思いつつも読んでみたのですが、幼い王子の救出劇ということはわかったようで、じっと絵を見ていました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子6歳)
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