動物たちが語る、はるかなる旅の物語―。
この本に出てくることは、すべて本当のお話です。 海を越えて、陸を超えて、大移動する動物たちの旅のお話。 暖かい土地を求めて。食べ物を求めて。もしくは、子どもを育てるぴったりの場所を求めて。 もしあなたがふと空を見上げて、飛んでいる鳥をみつけたら、想像してみてください。 遠い地球の裏側から旅をしてきたかもしれません。 語りかけるような文章が読み聞かせにぴったり。やさしい科学絵本です。
ぼくたちは、オサガメ。 陸の上ではのろまだけど、海のなかではとてもながい距離を泳ぐんだ。 大好物のクラゲの群れを探して、1万キロも旅をするんだよ。 どんなに遠くへ泳いでいったって、自分が産まれた海岸へちゃんともどってくることができる。 そして、同じ場所で卵を産むのさ。 こんな旅、誰にもできないんじゃないかなあ。
わたしたちは、ホッキョクグマ。. 冬がくるのをじっと待っている。 海水が凍るのを、まだかまだかとまちかまえていた。 今なら旅ができる。氷の上をどこまでもどこまでも。 凍った北極海でえものをつかまえる。 子どもたちは、この寒くてまっしろな世界で どうやって生きていくかをまなんでいく。 旅をしながら、りっぱに成長していくんだ。
しかし、このまま地球温暖化がすすめば 氷はとけてなくなってしまうだろう。 氷がなければ、えものもとれない。 あたたかく、しめった世界になってしまったら、 わたしたちはいったいどうやって生きればいいのだろうか・・・。
25種類もの動物たちの物語を一挙ご紹介します。
5歳と7歳に読み、
7歳児は感動したらしく、
今年の読書感想文に選んでいました。
と言っても、虫好きの息子はいろんな生き物の紹介があっても、
やはり心に残ったのは虫の話らしく、
メインをサバクトビバッタにして、書いていました。
生きるため、子孫を残すためとはいえ、
こんなにも長い旅をする生き物がいるんだと知り、
私たち人間には自然をできるだけ壊さずに
することしかできないのに、それさえもできておらず、
謝りたい気分になりました。 (まことあつさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子5歳)
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