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
詩の「つくり方」のヒントをちりばめたシリーズ。 2019年に萩原朔太郎賞を受賞するなど大活躍中の詩人、和合亮一さんを監修に迎え、教科書に載っている有名な詩人の詩を引きながら、 「いろいろな詩を読んでみよう」、「身近なことを詩にしてみよう」と呼びかけます。

2020年刊行。詩の入門書。
詩を楽しむいろんな方法、詩を作るために必要な五感を働かせていろんな物事を感じる方法などを、有名でわかりやすい作品を鑑賞しながら理解していく本。
中年になっても、いまだによくわからない世界の1つが詩。
子どものころも、教科書に載っている詩の良さがわからず、テレビアニメで流れる歌ばかり覚えていた。
アニメの主題歌も実は立派な「詩」の仲間であることに、この本を読んで初めて気が付いた。
前書きに「詩を書くのにルールはなく、まったくの自由だからです」とあった。この1行が私にとって、「詩は難しいもの、学歴や家柄がいいとか、ちょっと特別な人の世界」という思い込みを打ち砕いてくれた。
まったくの自由。
その自由を、自由に楽しめる事由がある。
自由にいろんな詩を読み、声に出し、自分で創ってみたり、作ったのを嫌がる友人知人の前で披露して見たり、堂々と図々しくSNSで発信してみたりもできる。
昔の詩人と比べ、格段に発表の場も自由になった。
題材も圧倒的に自由であり、可能性がバカに広がっている。
詩という言葉に、私はいろんな決めつけをしていたが、宇宙のように広大な世界だとわかった。
自分が自由だとわかって読むと、詩の1つ1つの言葉がスゴイ圧力で迫って来る気がした。感性も自由になったのかもしれない。 (渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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