わたしはショートケーキがいちばん好き。 ちはるちゃんも「やっぱり ショートケーキだよね」って。
それだけじゃない。 好きな服も、好きな色も、髪型も。 「こはる」と「ちはる」、名前に「はる」が入っているところまで同じ! ふたりともはる生まれだからね。 「こはるちゃんと ちはるちゃんて、ふたごみたい?」って言われて、なんだか嬉しくなっちゃった。
それなのに……。 好きな人まで同じだなんて。 同じことで、こんな嫌な気持ちになるなんて。 この気持ち、どうしよう。
大人気の作家と画家の組み合わせが毎回大きな話題となる「恋の絵本」シリーズ。第4弾は、白石一文さんと北澤平祐さんによる、まさに「現代の感覚に響く」恋のお話です。
北澤さんの描く、ささやかだけれど、甘くて華やかで夢のような女の子の日常風景。好きなものにかこまれるってこんな感じ、好きなものを共有できるってこんな感覚! 一瞬で子どもたちの心を虜にしてしまう、そんな絵の世界にすっと入ってくるのが……小さな一点の曇り。なんだか残酷です。だけど、好きな人ができるってこういう事でもあるのです。大人になるまで、ずーっと付き合っていかなければいけない感情なのです。
でも、こはるちゃんはまだ子ども。早急に答えなんか出さなくてもいいですよね。ちょっぴりほろ苦いこの気持ちと、上手に付き合っていけたらいいな。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
こはるとちはるはクラス一の親友。 好きなケーキ、好きな服、好きな色が同じなのは嬉しい。 だけど好きな人が同じなのは…嫌な気持ち。
白石一文と北澤平祐が贈る恋の大問題。
表紙のイラストからも、女の子向けの絵本かなぁという印象を受けましたが、こはるちゃん・ちはるちゃんという二人の女の子(双子ではありません親友です)のお話です。
好きな色、好きな服、好きな食べ物、好みが合うそんな二人ですが、好きになった子も一緒。
恋心が描かれている絵本なので、小学校中学年くらいからの方が共感しやすいかもですね。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
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