絵を描くのがだいすきな、えんぴつ。 いつもひとりで絵を描いていたえんぴつがであったのは、消すのがだいすきな、ケシゴム。
消すのが好きとはいっても、ただ描いたものをなかったことにするのが好き、というわけではないのです。 えんぴつが描いた街並みのビルを減らして、空が見えるようにしたり—— 花の咲く野原に、白い散歩道を引いたり—— はたまた、暗い夜空を星形に消して、星空に変えたり——
ケシゴムは、えんぴつが思いもしないことを考えつくのです。 ところが、それを見たえんぴつは、なんだかおもしろくなさそう……
ケシゴムを使って絵を描く、という発想の逆転が楽しい! 線を足すのではなく、引くことで描き出されるものもある、というのは、とても新鮮な驚きがありました。
個性的なイマジネーションと工夫によって、えんぴつの描いた絵をつぎつぎとパワーアップさせていくケシゴム。 そんな彼のことが気に食わないえんぴつは、
「さすがにこれは、ケシゴムのきみには、なんにもできないだろう!」
といって、なんの工夫もほどこしようがないような絵を、ケシゴムに見せます。 ところが、ケシゴムの創造性にかかれば、無理難題もなんのその!
やわらかな発想を通してながめる世界の、なんと自由なことでしょう! 創造すること、工夫することのたのしさがいっぱいにつまった、胸おどる一冊です。
物語の最後にあらわれる、定規やクレヨン、シャーペン、絵筆…… とくべつな道具を用意しなくても、やわらかな発想と工夫があれば、たのしい絵は描ける! 読み終わったらきっと、すぐにでも絵を描きたくなってしまうはずです。
(堀井拓馬 小説家)
絵を かくには えんぴつだけ あればいい、 だって ケシゴムは けすものだから。 そう 思って いませんか?
いいえ、 ふたりが 一緒なら もっと すてきな 絵が えがけるのです。
これは かくのが だいすきな えんぴつと けすのが だいすきな ケシゴムが えんぴつケシゴムに なるまでの 物語。
文房具に触れる機会が増え、新しいお友だちとも出会う季節。 入園・入学や進級をむかえるお子さんに、ぜひおすすめしたい絵本です。
私たちは えんぴつにもケシゴムにもいつも お世話になっています
学生はもちろん 毎日えんぴつとケシゴムで勉強してるし
私も毎日使っていますよ
このお話 おもしろい!
えんぴつは ケシゴムに自分が書いたものを消されて いやな気分でしたが・・・・
だんだん ケシゴムのおかげで 広がっていくのに気がつくのです
2人で いろんな世界を つくる喜びを知るのです
えんぴつケシゴムは ずっと 友だちだと知るのです
なるほど 豊かな世界が開けていくんですね 2人寄れば・・・・
えんぴつケシゴムの成り立ちがおもしろいです (にぎりすしさん 60代・その他の方 )
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