奇妙な姿形の「おばけでんしゃ」、妖怪駅を出発します。駅や車内にはありとあらゆる妖怪やおばけがうようよ・・・。
『がたごとがたごと』に続く内田&西村の電車ワールド。『がたごとがたごと』でちらっと出てきた妖怪が、もうこれでもかこれでもかと、最初から目一杯出てきます。一つ目小僧、かさおばけ、ろくろ首などの有名どころから、顔が馬で体が人の妖怪(?)やぬらりひょんみたいな妖怪など思わず調べて確かめたくなるもの、何だか精霊みたいな可愛らしいものや、挙句にはどう見ても宇宙人でしょ!とつっこみたくなるものまで。全部含めて妖怪なのかしら?それらが、やっぱり好きずきに行動しているので、画面の隅々まで見るところがたくさんあって大変です。
とにかくこの徹底ぶりと間口の広さが二人の世界。それらを全部乗せてでんしゃは走って行きます。 景色は次々と変わり行き着く先はなんと・・・!?
おばけブームの子ども達、妖怪に興味津々の大人達、(ついでに)電車好きな人までとにかく楽しめる一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おばけ電車はおばけを乗せて走ります。妖怪駅を出発!火の玉とびかう暗闇駅、雪女のいる寒々駅。今度はどんなおばけに出会えるでしょう。1場面目から画面に釘付け! わくわくどきどき、ページをめくる楽しさいっぱい!
この本うちの子に大うけでした。
スズキコージさんの「ガッタンゴットン」も大うけだったんですが、こっちのほうが分かりやすい感じです。
電車におばけが乗っているだけでなんでこんなにうけるんだろう。
この本の一番のオススメポイントはふんどしをしめた馬です。
ものすごい真剣に2足歩行で走っています。
しかも、その上で雲に乗った雷の子供が雨といなびかりをその馬にあびせ、叱咤激励しているんです。というかそういう絵に私たちには見えるんです。
何で馬が走っているのか?雷は何をしているのか?知る由もありませんが、その絵だけでも私たち親子には価値がありました。
そのほか、顔がさかさについている女の子、雪女に雪を吹きかけられているのに気にしていないおばけなどこわいだけでないおばけワールド満載です。
ちょっと変わったおばけの本だと思いますが、面白ポイントいっぱいで、笑えますよ。
今度は「がたごと がたごと」を読みたいと子供が言っています。 (AAさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子3歳)
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