「おさんぽ、いってきまーす」 元気よくおうちから飛び出してきたのは、 まんまるいお顔が可愛いくまの3きょうだい。 双子のお兄ちゃんたちと小さな末っ子くまちゃん。
どうやら、本日のあそびは 森の中を流れる川でふねのレースをするみたい! それぞれが選んだふねは、木の枝、木の皮、葉っぱ。 さぁて、一体誰のふねが1番になるのかしら?
2,3歳の子どもたちがお友だちと夢中になる大好きな水遊び。水の性質や流れ、実際に浮かせたものがどうやって流れていくか、絵本の中でもくまの3きょうだいを通して実体験ができます。物語は、ちょっとしたハプニングもあってハラハラドキドキ。子どもたちもその展開に目が離せません。くまちゃんたちの愛らしい表情と豊かなリアクションに大人は思わずにこにこ、子どもたちは、自分のことのように想像して絵本の世界を楽しむはず。
ほほえましいくまちゃんたちの世界を描いたのは、中川ひろたかさん、中川貴雄さんのおふたり。『わすれんぼうのサンタクロース』『くいしんぼうのサンタクロース』でタッグを組んだおふたりが描く可愛い3きょうだいの今後の活躍も期待したいですね。
さて、絵本の世界を楽しんだ後は、お水にいろいろな素材のものを浮かせて実体験でも遊んでみるのがおすすめ!きっとより子どもたちは絵本の世界をより身近に感じてくれるでしょう。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
くまの 3きょうだい。ふたごのお兄さんぐま、くまたろう。ふたごのおとうとぐま、くまのすけ。3番目がいちばん末っ子、まさお。 3匹はいつでも一緒、コロコロ仲良し。ミミズクおばさんや森の動物たちに見守られながら、今日も3匹一緒に遊びに出かけます。 くまたろうの提案で、今日はふねのきょうそう遊びをするみたいです。くまたろうが選んだふねは、木の枝。 くまのすけが選んだふねは、木の皮。まさおが選んだふねは、葉っぱ。さあ、「せーの」で一緒に流しますよ。「せーの、ドン! さあ、3匹のふねのきょうそうの行方は……???愛らしいくろくま3匹の見せる豊かな表情に、思わずぐっとハートをわしづかみされちゃいますよ!
仲良しくまのこ3兄弟が、木の皮、小枝、葉っぱを舟に見立てて川でレース遊び。
やったことある!という日常の兄弟のやりとりがかわいらしい。
天気の良い日の、自然の中のほのぼのとしたやりとりがほほえましい絵本でした。 (みっとーさん 30代・ママ 男の子9歳、女の子7歳)
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