はるちゃんの表紙の「ん?」という顔。これはおなかが「ムズムズ」しているのです。そこでお母さんがすかさず声掛け。 「はるちゃん、おトイレいってらっしゃい。」 いわゆるトイレ絵本なのですが、面白いのは「ムズムズ」からトイレにたどりつくまでを描いていること。とにかく遊びで忙しいお年頃。はるちゃん早く早く・・・なんて思いながら見ているうちに自分の息子のトイレ問題を思い出してしまった。 保育園での外遊びの際にやらかしてしまう確率の高かった息子。心配になって「トイレが苦手なの?」保育士さんに聞いてみると返ってきた答えが「めんどくさいからでしょ。」え?つまり遊びに夢中になるあまり、おしっこごときで中断するのもままならない・・・という事らしい。なるほど。答えに唖然としながらも納得してしまった。 はるちゃんはちゃんと行きますよ。うんこだってウンウン。おしりだってシャシャシャ。 でもさすが元保育士だった中川ひろたかさんの視点は深い。ちょっとしたことなのに子供の共感はピカイチなのもうなずけます。 そしてとても味のある絵。そのはるちゃんの微妙な表情や仕草見れば見るほど面白い。なんだかクセになりそうな画家さんですね。はるちゃんの世界がぐん、と広がっています。中川さん自らご指名されたようですよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
はるちゃんがお砂場であそんでいると…ん?「はるちゃん、おトイレいってらっしゃい」 はるちゃんはひとりでトイレにいって、うんちバイバイできるかな? 作者が元保育士としての現場実践経験を元に作った、小さい子どもからのトイレ絵本。
娘がまだ小さかった頃に読んでいた絵本です。子どもってトイレに行く前にあれもこれもと別のことに気を取られたりしますよね(笑)。親としてはすぐにトイレに行ってーって思うけど、子どもには子どもの順番とタイミングがあるのかもしれません。
トイレに行くというあたりまえの行為も、子どもには楽しい遊びのひとつになるといいなと思って読んでいました♪ (ouchijikanさん 40代・ママ )
|