仲良しのカモメがプラスチックを飲みこんでしまい、入院することに。 浜辺をきれいにする〈おそうじパーティー〉を開いたステラ。 女の子の小さな行動が、大きな変化を生みました。
海洋に流入するプラスチックごみは、年間800万トンにのぼるといわれおり、 持続可能な社会・環境をめざすうえで大きな問題となっていることは、 だれもが知るところです。
プラスチック製のストローや、包装が紙製やリサイクル可能なものなどに代わってきたり、 エコバックが浸透してきたりと、社会の意識も徐々に変化を見せています。
この絵本が伝えているのは、大きな変化を生み出すのに重要なのは、 「小さな初めの一歩」や「おもいやり」です。 身近なところから、自分にもできることを探して、行動してみよう。 そんな気持ちにしてくれる物語です。
さり気なくプラスチックゴミによる自然破壊、生態の危機を、描いていますが、とても深い絵本です。
人が無意識に棄てていたプラスチックゴミ、空に放った風船や、様々なものが生き物を苦しめ、無意識でいた人間に仕返しをしようとしている実態を痛感しました。
この絵本は海辺の風景で話を終えていますが、海に浮遊するプラスチックゴミを食べた魚を食べたら、知らないうちに自分もプラスチックを食べてしまうことを想像しました。
ステラちゃんは、海辺のゴミを拾い集めるために、多くの人に働きかけ、活動を実現化しました。
すでに身近でも、そのような活動を目にすることがあります。
でも、根本的には、プラスチックと共存するために人は何をしなければいけないか、安易にプラスチックに頼るのではなく、環境維持のために何ができるかを考えることの必要性こそ重要です。
この絵本に描かれていることを見過ごしてはいけません。
先ずは、無意識でいた事を反省するところから始めましょう。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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