ジャングルでのんびり暮らしているナマケモノ。一日中、のんびりぶらぶら、ゆったりの毎日。ある日、突然始まった、動物たちの「いちばんくらべ」に巻き込まれて!? ジャングルの動物たちは、つい「競争」に夢中になります。だれかと比べて優っていることを確かめるのは、大事な場合もあるでしょう。でも、行きすぎるのはどうでしょうか。とかく「がんばれ!」「負けるな!」と口にしがちな私たち親に、むらかみひとみのナマケモノはいつもどおり、特別なことはなにもしないで、一番になってみせます。もしかしたら、競争が始まっていることにも気づいていないのかもしれません……。器の大きなナマケモノを、長い目でじっくり育てられる大人と社会でありたいと思います。
動物たちが何かの一番を競い合っていた時、ナマケモノは、木にぶらさがっていただけでした。
ぶらさがるのはいつものことだから、ナマケモノにとってはなんでもないことです。
でも、他の動物には特別なこととして映ったのですね。
人間の世界でも、普段なにげなくしていたことが他の人には特別なこととして映ることがあります。
動物の世界も人間の世界も、たいして変わりませんね。 (めむたんさん 40代・ママ 男の子21歳)
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