“算数”は幼児期には、まずは“遊び”として楽しむことが大切
監修の大迫ちあきさんからのメッセージです。 この絵本では、物語を読み進めることで算数に触れることができます。 登場するのは、NNNMのねこたち。 NNNMとは、ネコネコネットワークメンバーの略です。
さて、物語は5匹のねこたちが、宝の地図を囲って相談しているところから始まります。 宝の地図にはナゾの暗号のような言葉が書かれています。
そこへ地図の持ち主の猫が現れて「5+1=6」で、6匹になりました。
さらにもう1匹、またさらに1匹と増え続け、とうとう10匹のねこたちがそろいました。
こうして集まったみんなは、早速お宝探しに出発! しかし早々に1匹が食虫植物に食べられてしまいます! (食虫植物は食猫植物ではないので、きっと大丈夫でしょう)
むねんー!
そんな言葉を残し、その後も次々とリタイアしていくねこたち。 9−1=8、8−1=7……。 どんどん減っていってしまいます。 果たして、この冒険どうなっちゃうんでしょうか?
ねこたちの数が増えたり減ったりするたびに、「2−1=1」といった具合に計算式も書かれていて、小学校はまだまだ先という小さいお子さんにも、ねこたちの冒険を楽しみながら自然と数字に興味を持ってもらえそうです。 「何匹になったかな?」「どっちが大きいかな?」など、お子さんに声をかけながら読み聞かせをしてみてくださいね。
(近野明日花 絵本ナビライター)
たからのちずをひろった ねこたちは ぼうけんのたびに でかけます。
「おたから どこだ どんどん すすめ」
ところが、いろいろな トラブルにまきこまれて、 つぎつぎに ねこたちは だつらく。
はたして おたからに たどりつけるのでしょうか br>たし算ひき算をイメージしながらおはなしを楽しむ さんすう絵本。
数字や量(大きさ・重さ・長さなど)に結び付く言葉を、私は『さんすう言葉』と呼んでいます。『何匹になるかな』『?どっちが大きいかな』?など、“さんすう言葉"を補いながら読み聞かせてあげるといいでしょう。 10の補数や数の合成・分解(足し算・引き算)だけでなく、数学的な視点や考え⽅を身に付けるのに役⽴ちます。 監修者 大迫ちあき
この絵本に登場するのは、ねこです。
5匹のねこから始まって、増えたり減ったりしながらお話は進みます。
ねこの数に変化があったときは、計算式と今いるねこたちのイラストが、ページの右下に描かれています。
そして、素敵だなと感じるのが、絵です。
大きかったり小さかったり、灰色だったり白色だったり、色々な種類のねこたちが表情豊かに描かれています。
色彩も豊かで、見ていて飽きません。
だから最初は計算が分からなくても、絵本を眺めているうちになんとなく分かってきそうです。 (めむたんさん 40代・ママ 男の子18歳)
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