名作童話『ハイジ』の後半部分を題材にしたキルト絵本の下巻。 アルプスの雄大な自然や主人公ハイジの姿を布特有の柔らかな表現で美しく描きます。 足の悪い少女クララは、アルムの山でハイジと生活しているうちに「元気になって歩けるようになりたい」と思うようになりました。周囲の励ましでついに歩く感動的シーンは必見。純粋で無邪気なハイジが周囲の人々に幸せを届けます。 巻末のQRコードを読み取ると、ピアノ演奏と朗読が流れ、目と耳でハイジの世界を楽しむことができます。 『ハイジ 上巻〜出会い〜』もぜひご一緒にお楽しみください。
原作の「ハイジ」は長編の物語です。 そこからエッセンスを取り出したお話だから、上下巻という珍しい構成になったのでしょう。
それでもあらすじを追いかけている様なところが否めず、展開の飛躍は気になりました。
それでも、それを埋めるのが、布地に丹念に縫い上げた絵の質感と布地の空白部分です。 旋律と余韻が縫い込まれた中に、原作への思いを感じました。
下巻は、ハイジがアルムの山に戻って来てからのエピソード。
様々なエピソードをまとめて縫上げたアルム山の全体図が最後に付いていました。
当然原作を読まずにいられません。
QRコードを使って、朗読音声と効果音楽を聴くことができるのも、とても豪華なプレゼントです。 関わった人達の思いが伝わってきました。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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