迷子のちょうちょと出会ったぞうくんは、一緒におうちを探してあげることに。 でもどうしたらいいのでしょう? するとぞうくん、ちょうちょから漂う甘くて良いにおいにピンときました。
早速同じようなにおいのするいちご畑へと向かいますが、残念ながらちょうちょのおうちではありません。さらに探し続けるぞうくん。ちょうちょのおうちはどこなのでしょう……?
作者のおくだあきこさんは、本の挿絵なども手掛けるイラストレーター。 温かい色合いやふんわりとしたタッチが素敵で、絵本からもちょうちょのように甘くて良いにおいがしてきそうです。
イラストのイメージそのままの優しいおはなしに、冒険、推理、ファンタジーなどなど、さまざまな要素が詰まっており、最後には笑顔がこぼれるちょっぴり意外な結末が。ぜひ繰り返し、絵本を味わってくださいね。
(近野明日花 絵本ナビライター)
しくしくしく。ちょうちょが泣きながら飛んでいます。「おうちがわからなくなっちゃったの」迷子になったちょうちょさん。 ぞうくんは一緒に、ちょうちょさんのおうちを探してあげることにしました。 ふんふんふん。手がかりは、ちょうちょさんから漂ってくる、甘くて、優しくて、いい匂い……。 ぞうくんは、いい匂いのするいちごの畑や、お菓子の森に案内します。けれども、ちょうちょさんの返事は、「ここじゃないの」 さあ、ぞうくんはちょうちょさんのおうちを見つけてあげることができるでしょうか。 淡くてふわふわした優しいイラストと、ふんわり心あたたまるお話は、ちいさなお子さまに読んであげるのに、ぴったりの作品です。
ぞうさんが、迷子になったちょうちょのお家を、ちょうちょからする「良い香り」を頼りに探すお話でした。けれども、最後には予想外の結末が待っていました。その結末がとても素敵で、絵本の雰囲気とぴったりだったと思います。また、この絵本のふんわりとしてかわいい絵が私はとても気に入っています。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子6歳、男の子3歳)
|