『とりと けものの かっせん』は、広島県をはじめ、中国地方に伝わる民話です。 鳥の国と獣の国が戦争をはじめた原因は、獣の国の動物がウグイスの巣をけちらし、大切な卵を壊したことでした。 ちがう国の者同士が、同じ世界で共に生き、暮らすには、お互いの大切なものを尊重し、決して傷つけたり、奪ったりしてはいけません。わたしたち人間の世界でも、それは同じなのではないでしょうか。 だれかと共に生きていくには、どんなことが必要なのかを感じられる紙芝居です。
うぐいすの巣と卵を壊してしまったキツネとタヌキに対しては、手ぬるいお話だと思います。
自分の家と子どもを壊したら、犯罪でしょう。
キツネとタヌキは嘘をついて、鳥たちと獣の争いになりますが、キツネが獣の大将になったことに疑問が残りました。
惡いものが先頭に立って良いことはありません。
一方、鳥たちの大将にに、鳥ではなくハチがなったことにも疑問があります。
最終的に、うぐいすの寛大さにおさまりを見せたお話ではあります。
あら捜しではなくて、考える取っかかりの多い作品だと思います。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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